2009.10.30

Movies

セーラー服と機関銃

2009110103.jpg遠い親戚にあたるやくざの親分が死んで、跡目を継ぐことになった女子高生を描いた「カドカワ映画」。原作は赤川次郎の同名小説。

4人しか組員のいないやくざの目高組。高齢の組長が、血縁者に跡目をという遺言を残してこの世を去ります。その頃、女子高生の星泉(薬師丸ひろ子)は、交通事故死した父と最後の別れを惜しんでいました。泉がマンションに戻ると、マユミ(風祭ゆき)と名乗る女がいて、自分に何かがあったら、娘を頼むと言う父の手紙を持っていました。

1970年代後半から80年代の日本映画界を席捲、いやリードした角川映画の初期の作品。「野生の照明」で鮮烈な(?)デビューを飾った薬師丸ひろ子が(ひとり)ノリに乗った演技を披露してくれます。

赤川次郎の原作ですので、まあありえない設定ですし、笑いあり恋ありのバラエティ。本作に演技も含めてリアリティを求めるのは筋違いでしょう。あくまでも、面白おかしいストーリーとばかばかしい演技を楽しむ作品です。ですから、薬師丸ひろ子の演技がどうこうなどと、決して言ってはいけません。

物語がぶつ切りで進行するように思えるのは、相米監督お得意の長回しにより、かなりカットがなされた結果。まあ、これはこれで、逆にリアリティを伏せる役目もしてます。角川春樹本人も、風鈴の屋台を引くおっさん役でカメオ出演してます。

泉がぶっ放し、「カ・イ・カ・ン」という名セリフを残したシーンの使用銃は、「M3サブマシンガン」。第2次大戦中に開発され、ベトナム戦争初期まで使用された、グリース・ガンのような独特の形状をしていて、別名「グリースガン」とも呼ばれています。

えーっと、薬師丸ひろ子ファンに。お子様にはちょっときついかな?

出演:薬師丸ひろ子,渡瀬恒彦,風祭ゆき,大門正明,林家しん平,林家しん平,酒井敏也,柳沢慎吾,岡竜也,光石研,柄本明,佐藤允,北村和夫,円広志,三國連太郎

監督:相米慎二 ソウマイシンジ 1981年

製作:角川春樹,多賀英典

原作:赤川次郎 アカガワジロウ

BOSS的には・・・★★☆☆☆

セーラー服と機関銃 [DVD]

おすすめ平均:4
3原作を先に読むとちょっと・・・・。
4impression
5こんな可愛いいやくざ映画はじめて
4実は、大した映画なんですよね・・。
5いやー。佳作です。

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