What The Snow Brings 邦題:雪に願うこと

2009年10月15日 20:56 | Movies

東京に出て会社経営に失敗し、故郷北海道の厩舎で馬を相手に働くうちに、新しい人生を歩み出す勇気を得るある男の物語。監督は「サイドカーに犬」の根岸吉太郎。原作は鳴海章の「輓馬」。邦画のくせに英語のタイトルがついています。

北海道を出て東京で貿易関連の会社を興し、派手な生活に慣れきっていた矢崎学(伊勢谷友介)。13年ぶりに母と兄を訪ねて故郷帯広に戻ってきます。兄威夫 (佐藤浩市)は「ばんえい競馬」の厩舎を、何人かの使用人を使って経営していました。彼らの台所を仕切っているのは晴子(小泉今日子)、女性旗手の牧恵(吹石一恵)などがいました。

what-the-snow-brings.jpg突然の帰郷に怪訝に思いながらも、威夫は学を馬の世話をすることを条件に厩舎で住まわせます。実は学は、会社経営に失敗し、妻や友人の共同経営者から逃げ帰っていたのでした。13年ぶりに再会した母(草笛光子)は、老人ホームに預けられていました。実は彼女は痴呆症になっていて、一人身の威夫は世話ができないため、やむなく施設に預けられていたのです。

「矢崎厩舎」で世話をする馬の中に「うんりゅう」と言う馬がいました。1年間で100万円以上の賞金を稼ぐことが出来ないと、「引退」→「馬肉」送りの厳しい競馬の世界で、うんりゅうは金額が届かず賭殺場送りがほぼ決定していました。そんなうんりゅうの世話をすることになった学は、淡々と世話をしてゆく間に、やがてその馬に再挑戦の可能性を見出してゆきます。

プロットとしてはありがちな展開なのですが、まず映像が美しい。極寒の朝靄や夕暮れの馬場を、白煙のように鼻息を吐きながら駆ける馬たち。雪景色の中ですすむネオリアリズム的な物語。脚本もなかなかよく出来ています。

伊勢谷友介と佐藤浩市という性格の異なる、でも血縁としての共通点をもつ兄弟の配役もなかなか。小泉今日子もあっさりとした立場をうまく演じていると思います。

世の中には競馬ファンの方がたくさんいいらっしゃって、ギャンブルとしての楽しみだけでなく、生き物としての「馬」の熱狂的なファンの方もいらっしゃいますよね。本作はこの馬も重要な役を担っているのですが、視点はあくまでも人間側にあり、その辺はちょっと物足りないかも。逆に、私のように動物に感情移入できないため、動物モノがイマイチの人間にとってはその類の映画ではないと言うことで気楽に拝見できます。

良くも悪くも根津作品。「サイドカー」よりは自然に見れました。タイトルに難?東京国際映画祭4部門受賞。

出演:伊勢谷友介,佐藤浩市,小泉今日子,吹石一恵,香川照之

監督:根岸吉太郎 2005年

BOSS的には・・・★★★☆☆

雪に願うこと プレミアム・エディション [DVD]

おすすめ平均:4.5
4世界でも類を見ない「ばんえい競馬」にも興味津津
4現れたり消えたりする橋
4北海道だけの「ばんえい競馬」の息づかいを感じる作品。
5小さな勇気と、春の訪れ。
4さまざま考えさせられつつ、残るのは、さわやかさと温かさ。

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