2010.05.12

Movies

True Crime 邦題:トゥルー・クライム

死刑囚の無実を信じて、執行ぎりぎりまで奔走するベテラン新聞記者を描いたサスペンス作品。クリント・イーストウッドが監督・製作・主演作品。

カリフォルニア州のオークランドの街。地元新聞オークランド・トリビューンのベテラン記者スティーヴ・エヴェレット(クリント・イーストウッド)は、かつては腕っ利きの記者でしたが、今は酒びたりの日々。しかも無類の女癖の悪さで、デスクのボブ(デニス・リアリー)の妻にまで手を出す始末。

見る見かねた編集長のアラン(ジェームズ・ウッズ)は、スティーヴにサン・クエンティン刑務所で明日、死刑執行が決まった囚人フランク(イザイア・ワシントン)の取材を指示します。それは事件を担当していた同僚の女性記者ミシェル(メアリー・マコーマック)の代役で、彼女はその前夜、交通事故で急死したのでした。

資料に目を通すうち、現場の物的証拠と証人の証言に食い違いがあることに気づいたスティーヴ。刑務所でフランクと面会した彼はその無実を確信しますが、無実の罪による死刑執行から彼を救うにはあと8時間しか残されていません。

true-crime.jpg死刑囚を扱った作品と言えば、「デッドマン・ウォーキング」を思い起こしますが、一応サスペンス仕立てにはなっていますが、あの作品ほど無常感はありません。ヒューマンドラマに近いといいますか・・・。

後期のイーストウッド作品は、あまりに無理無理に老体に鞭打ったアクションが目立って、ちょっと同情無しにはストレートに見れない作品が多かったのですが、本作は彼の年齢に違和感はありません。

娘役には若干5歳の実の娘フランシスカ・イーストウッドが登場しますが、スティーヴの歳にしては幼すぎ?あと20年近く記者生活を続けないと、彼女成人しませんよねぇ~。

で、同族といえば元妻のフランシス・フィッシャー(フランシスカの母)だけでなく、今の妻ダイナ・イーストウッドまで出演してるというか、出してる。ちょっと日本では考えられませんが・・・。

誰かのコンサートで、薬師丸ひろ子と石原真理と青田典子がバック・ダンサーで踊ってるようなものです。しかも膝上30cmのコスチュームで・・・。か、考えられません。 ^_^; 偉大なり!イーストウッド!?

で、編集長役のジェームズ・ウッズ。この人は、二度と見たくない超感動した映画「サルバドル」での名演が焼きついてしまってるんですが、なかなか好みの役者さん。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」にも出てましたね!

そうそうチャーリーズ・エンジェルでブレイクしたリューシー姉ちゃんも、イーストウッドの口説かれ役で登場してます。

物語自体は現実的にはありえない設定ですので、その展開を云々しても仕方ありません。あくまでもフィクションであることを前提にしてみれば、個人的には否定的な作品の多いイーストウッドの後期作品の中では成功作のひとつではないでしょうか?

もちろん、「ダーティ・ハリー」とは違う役者さんだとの認識の上で・・・ ^_^;


出演:クリント・イーストウッド,イサイア・ワシントン,リサ・ゲイ・ハミルトン,ジェームズ・ウッズ,デニス・レアリー

監督:クリント・イーストウッド

BOSS的には・・・★★★☆☆

トゥルー・クライム 特別版 [DVD]

おすすめ平均:4.5
5良くも悪くもイーストウッド風
4C・イーストウッド監督の力量
5なぜこんなに面白いのか
5ラストシーン
3普通の映画です

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