2010.12.26

Movies

The Holiday 邦題:ホリデイ

休暇中に自宅を取り替える「ホーム・エクスチェンジ」により、運命の相手に出会う男女4人を描いたラヴ・コメディ。

ロンドンの新聞社に勤める結婚記事記者のアイリス(ケイト・ウィンスレット)は、3年間想い続けてきた同僚のジャスパー(ルーファス・シーウェル)が目の前で他の女性と婚約を発表し、涙に暮れるクリスマスを迎えていました。

holiday.jpg一方、ロサンゼンルスで映画の予告編製作会社を経営するアマンダ(キャメロン・ディアス)は、恋人の作曲家イーサン(エドワード・バーンズ)の浮気が原因で破局。二人はインターネットの「ホーム・エクスチェンジ」サービスを通じて知り合い、ロンドンとLAの住まいを2週間取り替えて住むことで、互いにリフレッシュすることを決心します。

雪の舞うロンドン郊外のコテージ風のアイリスの家に着いたアマンダは、彼女の兄ラハム(ジュード・ロウ)に出会い、初対面にもかかわらず打ち解けた二人はベッドを共にします。

一方、暖かい日差しの降り注ぐロスアンゼルスの邸宅にやってきたアイリスは、アマンダの仕事仲間で映画音楽作曲家のマイルズ(ジャック・ブラック)と知り合います。そしてかつてハリウッドの有名脚本家だったアーサー(イーライ・ウォラック)との交流により、彼女の心は解き放たれてゆきます。

興行的にはヒットした本作。プロットも脚本もなかなかいけてる。というのは監督であり脚本も手がけた、「恋愛適齢期」のナンシー・マイヤーズのなせる技。会話の構造や男性側のセリフにしても、女性特有の設定、言い回しであることがわかります。(女性には逆に自然すぎてわかりにくいのかも?)

キャリアは別にして、内面的にはどこにでもいるような二人の女性が、これも普通に身勝手な男どもと別れ、イギリスとアメリカと言う別の国で2週間暮らすことで、本当の自分を見出し、本当に自分にとって大切な人に出会う。

プロットとしては、非常にうまく仕組まれていますが、そこまでしなくても多分、普通の人なら運命的な出会いは身近な方があるはず。ただ、これまでの自分と決別するためには、なにかそういう大きなイベントが必要なのでしょうね?

昔は「恋に破れると一人旅に出る」なんてことは当たり前だったのですが、今の若い方は、携帯のアドレスをデリートすれば終わるのでしょうか?

ただ、大西洋を挟んだ、いや地球の反対側とも言えるそれぞれのカップルの遠距離恋愛の問題は解決されないまま放置されていて、これからどうなるのだろうと変な心配をしながらのエンディングでした。あえて、「女性監督だから・・・」とは言いませんが、女性監督ですから・・・(^_^;)

ジャック・ブラック、ジュード・ロウを向こうに回していい演技してます。そうそう、4人の会話が英語と米語なのも耳で楽しめます。

ビデオ店のシーンでは、ダスティン・ホフマンがカメオ出演してますが、どうやら撮影現場をたまたま通りかかったらしい。

なかなかふんぎりのつかない女性の方に。夢見る女性の方々に。キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレットのファンの方に。基本的には、女性の女性による女性のための作品。

出演:キャメロン・ディアス,ケイト・ウィンスレット,ジュード・ロウ,ジャック・ブラック,イーライ・ウォラック,エドワード・バーンズ,ルーファス・シーウェル

監督:ナンシー・マイヤーズ 2006年

製作総指揮:スザンヌ・ファーウェル

BOSS的には・・・★★★☆☆

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