2011.02.13

CLASSICS

エドワード・エルガー 「愛の挨拶」作品12

人はこの世に生まれ、人と出会い、恋に落ちる。ある恋はその短い命を終え、また大きく激しく愛の炎と燃え、いつしか消え逝く。人の命に限りがあるように・・・。

突然、体を突き抜ける稲妻のような恋の始まりもあれば、穏やかな春の朝のような、ひっそりと訪れる恋もある。

私が生まれるちょうど100年前、1857年にイギリスの地方都市ウスターで生まれたエドガーは、32歳のときピアノの教え子で8歳年下のアリスと婚約します。

しかしエドガーはカトリック、アリスはプロテスタント。そして8歳と言う歳の差のため、アリスの親族はこの結婚に大反対。しかし二人は周囲の反対を押し切って結婚します。

そんなアリスに、婚約の記念としてエドガーが作り贈ったのが「愛の挨拶」でした。

暖かな日差しのような、蝶や虫たちが戯れる春風のような「愛の挨拶」は、当時のエドガーのアリスに対する思いのたけだったのでしょう。

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