2011.03.15

COLUMN

「心」

東北地方の震災を受けて、被災した数多くの方々のことを思うと胸が痛み、先週末よりずっと重苦しい気持ちで過ごしていました。

明けて、社員全員での黙祷で始まった今週。業務中もももちろん心が晴れることはなく、軋んで痛む胸を抱えながら仕事に向かっていました。

この未曾有の事態に対して、はたして自分は無関係な人間としているべきなのか?そうしなければいけないのか?

そんな迷いに対して今日、あるヒントを得ることが出来ました。それはNPB選手のコメントからでした。

楽天の岩村は、「いいプレーで被災者に元気を」という旨の発言をしていました。そして日ハムのダルビッシュは、「野球をやって励ますとかそういうレベルじゃない」というコメントでした。

自分は一体どちらだろう。どっちであるべきだと自分に対して思うのだろう。父母は、今は亡き祖父母はどう望むのだろう?

多分、どちらが正しいとかの問題ではなく、これは私たち一人一人がこの災害をどう捉えどう向き合ってゆくかの違いなのでしょう。

二人の思いの間で彷徨っていたのが私でした。そして彼らの発言を聞いて私が得た答え。

「悲しみや苦しさを胸に秘めつつ、これまで以上に目の前のことに懸命に励もう」ということです。

人知や善行だけではどうすることもできない、受け入れざるを得ない大きな苦しみや深い悲しみは、生きてゆくうえで避けては通れないことです。

しかしそういう状況にさいなまれ翻弄され、心が引き裂かれるほど痛み苦しむとしても、それを抱え胸に抱き、そして引きつってもかまわない、作り笑顔でもかまわない。笑って今日に打ち込み明日を迎える準備をする。

それが自身の生き方だったはず。

それが私の答えです。明日はまた、新しい朝を迎えます。

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