2011.04.09

Movies

Color of Night 邦題:薔薇の素顔

患者を自殺に追いやった精神分析医と、さまざまな精神障害を持つ患者たちが殺人事件に巻き込まれるサスペンスドラマ。アカデミー賞ならぬ堂々のゴールデンラズベリー賞最低作品賞受賞作品。

ニューヨークに住む精神分析医のビル・キャパ(ブルース・ウィリス)は、自分の患者が目の前で投身自殺をしてしまい、染まった血を見て赤い色が見えなくなってしまいます。

color_of_the_night.jpg自信をなくし廃業を考えたビルは、ロスに住む同窓で彼と同じように精神分析医をしている友人のボブ(スコット・バクラ)の元を訪れます。

到着したその日に、ボブの主催する患者5人とのグループ・セラピーに参加したビルは、彼の手腕に感心するのですが、彼から出た言葉は「患者の一人から命を狙われている」というものでした。そしてそれはある金曜日の夜、実際に実行されます。

彼の邸宅に身を寄せていたボブは、今後の身の振り方や、ビルの患者たちへの対応、警察とのやりとりに相殺される日々。そんなある日、美しい少女ローズの乗った車に追突されます。

映画の出だしというのはとても大切。本作もそこそこに期待感を起こさせるイントロだったのですが、本編が始まるとどうもカットとかアングルとか、あるいは映像自体の切れ味がなんだかとても悪い。まるで3流の邦画を観ているような気になってしまいます。

ということで、ブルース・ウィリスをはじめ出演者たちは体当たりで熱演しているのですが、どうもリアリティといいますか「迫真」の感じが伝わってこない。

この作品では命とも言えるプロット自体も、まあまあなるほどと思わせる展開ではありますが、精神異常というちょっとややこしいテーマなので、どうも消化不良的な印象ぬぐえず。

話題になったブルース・ウィリスとジェーン・マーチの濃厚なラブシーンもそのほとんどがカットされているため、そういうお楽しみもないし・・・(^_^;)

犯人がわかってからの展開も少々だるいし、3段ロケットの1段目を出した段階で、もうドキドキ感が薄れてしまい、一体このあとどうゆう展開で終息させるのかとか、そういう瑣末なことに気が行ってしまいます。

ということで、ブルース・ウィリスのファンの方に、ジェーン・マーチのファンの方に。それ以外の方にはあえてお勧めいたしません。

出演:ブルース・ウィリス,ジェーン・マーチ,レスリー・アン・ウォーレン,ブラッド・ドゥーリフ,ランス・ヘンリクセン,ケヴィン・J・オコナー,ルーベン・ブラデス,スコット・バクラ

監督:リチャード・ラッシュ 1994年

BOSS的には・・・strong>★★☆☆☆

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