2011.09.27

Movies

ASSAULT ON PRECINCT 13 邦題:アサルト13 要塞警察

閉鎖前日の警察署を舞台に、警官と犯罪者が入り乱れての銃撃戦の中での脱出劇を描いたサスペンス・アクション。789本目の映画投稿です。

麻薬取引の潜入捜査をしていたローニック(イーサン・ホーク)は正体を見破られ、銃撃戦で部下2人を死なせてしまいます。

ASSAULT-ON-PRECINCT-13.jpg8ヵ月後、デトロイトの古い警察署13分署で内勤についていた彼を、心理カウンセラーのアレックス(マリア・ベロ)は事件のショックから立ち直っていないと診断していました。

大雪の止まない大晦日が、分署閉鎖の最後の日。ローニックと古参のジャスパー(ブライアン・デネヒー)、警察秘書のアイリス(ドレア・ド・マッテオ)の3人は、署で新年を迎えようとしていました。

一方、警官殺しの現行犯で逮捕された暗黒街のボス、ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)らを乗せた護送車が、分署に緊急避難してきます。

夜更けになって、何物かが署を襲撃してきます。電話線を切られ電波妨害で無線も携帯も使えない。実は分署を包囲していたのは警官たちでした。警察の汚職に深く関わっていたビショップに裁判で証言させないようにと、署を襲撃し彼を殺害するのが目的でした。

生き残るために犯罪者たちにも武器を渡し、ローニックたちは少人数で分署に立てこもります。

ジョン・カーペンターの1976年作品「要塞警察」のリメイク。といっても、警察署を砦として立てこもるという設定は同じですが、襲撃者やその理由は全く別のものになっています。

フランスの若手監督ジャン=フランソワ・リシェ、なかなかしっかりと人物像を描き、また物語の展開にもいろいろと工夫されています。

銃撃戦もかなり迫力とリアリティがあり、銃器ごとのリアルな銃声を聞くだけでもマニアにはたまりません。

ただしアクションが激しく長い分だけサスペンス要素は弱まっており、その辺の動と静をもう少しメリハリを持って描くと、もっと素晴らしい作品になったような気がします。

イーサン・ホークとローレンス・フィシュバーンのある意味、バディ映画的なところもあるのですが、それなりにいいコンビです。

この手のアクション作品は、最近はやたらとワイヤーアクションやCGを使ったものが多いのですが、本作は古き良きアクションを踏襲。フレンチ監督の残虐さもぎりぎりリアリティに留まっています。

まあ本格的に武装した最新鋭の戦闘集団と、拳銃メインの警察官たちがまともに立ち会えるわけもないのですが、その辺は片目をつむってご覧ください。

出演:イーサン・ホーク,ローレンス・フィッシュバーン,ジョン・レグイザモ,マリア・ベロ,ジェフリー・“ジャ・ルール”・アトキンス,ドレア・ド・マッテオ,ブライアン・デネヒー,ガブリエル・バーン

監督:ジャン=フランソワ・リシェ 2005年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

アサルト13 要塞警察 [DVD]

角川ヘラルド映画
2006-08-02
Amazon.co.jp ランキング: 14341位


Amazon.co.jpで見る by Azmix
 

もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」

INDEX

CATEGORY

ARCHIVE