BOSS's Column

戦うために生まれた伊賀・甲賀の忍びたちの愛と戦いを描いたアクション・ドラマ。山田風太郎の時代小説「甲賀忍法帖」の映画化作品。796本目の映画投稿です。

徳川家康が天下を平定した1614年。永きに渡り戦うことを禁じられ、ただ憎しみあってきた忍者の2大勢力、伊賀と甲賀。しかし、伊賀鍔隠れの里の党首、お幻の孫である朧（仲間由紀恵）と、甲賀卍谷の党首、弾正の孫弦之介（オダギリジョー）は、村通しの憎しみを超えて密やかな愛を育んでいました。

太平の世に戦う武器である「忍」は不要と判断した徳川家康は、二つの忍びの里を壊滅させるべく策を講じます。そのためにまず、徳川家の世継ぎを決すると言う名目で、それぞれの精鋭5名ずつの決闘を命じます。

それぞれの忍者たちを率いる頭領として任ぜられた朧と弦之介。駿河に向かう道中で、それぞれの技に命をかけた戦いが始まります。

現代の忍者物のお約束どおり、2大俳優の起用とVFXによるアクションシーン、という絵に描いたような作品。ということで、評価は男女主役の相性とVFXの出来如何ということになります。

主演は仲間由紀恵にオダギリジョー。ペアとしてはまあまあでしょうか？実はそれほどキャラの出る絡みのシーンは少ないんですよね・・・ちょっとハグハグしてるくらいだし、人物描写も少ないし・・・。。

VFXの方は、技術よりもリアリティを重視している感じで、無理はないのですが逆にインパクトは少ない。この辺はこの手のアクション作品では非常にデリケートなところです。

メッセージとしての「運命は自ら作るもの」的な展開もなく、逆説的に平和の為に粛清されるというあたりだけでしょうか？

映像としての面白さは単純ではありますがあきらかに韓国産のほうに軍配が上がります。ハラハラドキドキも少ないし・・・。では本作の見所と言えば、お目当ての俳優さんが出てるかどうか・・・だけの作品。2時間でまとめたのが、せめてもの救いか？

出演：仲間由紀恵,オダギリジョー,椎名桔平,黒谷友香,沢尻エリカ,升毅,坂口拓,虎牙光輝,伊藤俊,木下ほうか,三好健児,りりィ,寺田稔,北村和夫,石橋蓮司,永澤俊矢,松重豊

監督：下山天　2005年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」