フランツ・シューベルト 歌曲集「冬の旅」 D911, Op.89 (1827)

2011年12月14日 23:56 | CLASSICS

ロックやPOPSにブラコン、Jazzやクラシックなどなど、いろいろさまざま聴きたい音楽が山ほどあって、そうなると真夏に汗だらだらの頃には思い出しもしない曲も、この頃になるとふと聴いてみたくなったりします。そんな一枚、シューベルトの「冬の旅」。

シューベルトと言えば、未完成交響曲がロマンティックに語られ、ロマン派と思っていらっしゃる方もあるかもしれませんが、彼は心からモーツァルトを愛した古典派なのです。

「美しき水車小屋の娘」「白鳥の歌」とあわせて、彼の3大歌曲といわれますが、その中でも最晩年のこの曲は、体調を崩し自らの「死」を予感した彼の魂の放浪を綴った傑作です。

全24曲で構成されたこの歌曲集は、全編を通して「絶望や悲しみ」「失ってしまったものへのかなわぬ憧れ」のようなものに満ちていて、胸締め付けられるものがあります。

第一曲で、失恋した若者が恋人の家の扉に「おやすみ」と書き残し、冬の旅に出ます。

恋人を思い出し、彼女との日々を思い出しながら、涙している自分に気がついた若者が通りかかったのは、「ほとんど歌えないほど美しい」と言われる5曲目「菩提樹」。

その後も、彼の絶望の旅は続きますが、最後にとある村のはずれで、一人の年老いた辻音楽師と出会います。聴くものもなく、銭入れの皿も空のまま。それでも自分に出来ること、ライアーを凍える指で懸命に回す音楽師に、かすかな希望を見出します。

主人公のこの問いかけで、全曲が終わります。

「風変わりな老人よ、お前と一緒に行こうか?

 僕の歌に合わせて、ライアーをまわしてくれるかい?」

この曲の完成から1年後、シューベルトは黄泉の国へと旅立ちます。享年31歳。

お勧めは、この曲を誰よりも深く、哲学的に理解しているディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ。手元のアルバムは、ピアノが指揮者のダニエル・バレンボイムです。

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