2012.10.23

Movies

Mrs. Doubtfire 邦題:ミセス・ダウト

離婚した父親が、子供たちに会いたい一身で女装し、家政婦として家に戻って巻き起こす騒動を描いたホーム・コメディ。アカデミー賞メイクアップ賞受賞作品。710本目の映画投稿です。

さまざまに声を使い分ける声帯模写の達人で声優のダニエル(ロビン・ウィリアムス)は、仕事上でボスともめて仕事をクビになります。

Mrs.-Doubtfire.jpg子供と遊ぶしか能がない、仕事がうまくいかず失業中が長い夫に対して、インテリア・デザイナーの妻ミランダ(サリー・フィールド)はうんざりしていました。

長男クリス(マシュー・ローレンス)の誕生日に、動物を家に入れて子供たちと馬鹿騒ぎしていたダニエルに、ついにミランダは堪忍袋の緒が切れ離婚を宣言します。

クリスと姉リディア(リサ・ジャクブ)、妹ナタリー(マラ・ウィルソン)は落胆しますが、誰よりもショックだったのは子煩悩なダニエルでした。裁判の結果、養育権はミランダの手に渡り、ダニエルは週一回しか子供たちに会うことが出来なくなります。

ミランダは離婚の寂しさから昔からの友人、スチユー(ピアース・ブロスナン)との交際を始めます。そして留守中の子供たちの世話をしてくれる家政婦の募集広告を新聞に出します。

それを知ったダニエルは、オカマで映画の特殊メイクの仕事をする兄フランクハーヴェイ・ファイアスティン)の協力を得て初老の英国婦人に変装し、ミセス・ダウトとの名乗って雇われることになります。

子供好きでマシンガントークのロビン・ウィリアムズには、まさにはまり役の作品。プロットの不自然さが気にならないほどにテンポ良く笑わせてくれて、ほろっとさせてくれます。

キャスティングもよくできていて、恋人役のピアース・ブロスナンの登場にはちょっと驚きですが、テーマの中に「イギリス的なる」素晴らしいものでイギリスを持ち上げている分、007の彼をコケにしている。というのは早とちりで、彼が「ゴールデンアイ」で初登場するのは、本作の2年後です。

最後が単純なハッピーエンドで終わっていないことは、それまで進んできたフィクション設定との違和感を感じますが、ちょっと味付けしてみたと言うことでしょうか?それとも原作どおりなのか?

子供から大人まで、気軽に楽しめる作品ですが、この辺の設定に敏感な方にはお勧めいたしません。

出演:ロビン・ウィリアムズ,サリー・フィールド,ピアース・ブロスナン,ハーヴェイ・フィアスティン,ポリー・ホリディ,リサ・ジャクブ,マラ・ウィルソンマシュー・ローレンス,ロバート・プロスキー

監督:クリス・コロンバス 1993年

BOSS的には・・・★★★☆☆

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