BOSS's Column

シカゴを舞台に、消防士の兄弟の活躍と葛藤を描いたドラマ。750本目の映画投稿です。

幼い頃、消防士で消火中の死を目の当たりにしたブライアン・マキャーフィー(ウィリアム・ボールドウィン)は、職を転々としたあと父と同じ消防士の道を選びます。

故郷のシカゴにある消防士学校を卒業した彼は、学友のティム(ジェーソン・ゲドリック)と共に、兄スティーブン(カート・ラッセル2役)や父の部下だったアドコックス(スコット・グレン)らのいる１７分署に配属されます。

着任早々仲間と共に現場に向かったブライアンは、そこで兄の英雄的な活躍を目の当たりにします。スティーブンの無謀ともいえる果敢な行動の裏には、父の死の現場に居なかったという悔恨の念がありました。

一方、現場に駆けつけた火災捜査官のリムゲール(ロバート・デ・ニーロ)は、火災の原因を連続放火ではないかとの疑いを持ちます。

激しい訓練に励むブライアンでしたが、実際の火災現場で炎にしり込みし消防士としての自信をなくしてゆきます。そして、かつての恋人恋人ジェニファー(ジェニファー・ジェイソン・リー)から紹介された市議のスウェイザク(J・T・ウォルシュ)の依頼を受け、リムゲールの助手として彼の捜査を監視し報告する仕事に就くことになります。

連続放火犯を追うリムゲールは、犯人は火を嫌い、バックドラフトと呼ばれる火災爆発によって特定の人間の殺害を謀っていると睨んでいました。

ブライアンは、死んだ３人が消防署跡地の再開発計画を巡りスウェイザクと繋がっている事実を掴みます。

はい、USJに行った事のある肩にはおなじみの「バックドラフト」です。といっても単なるアクション映画ではなく、親や兄弟、家族とのつながりと葛藤、一方で放火犯を追いかける謎解き、そして素晴らしい（？）火炎映像という、見ごたえたっぷりの作品です。

それは気の短いカート・ラッセル演じる兄ちゃんと、頼りなげな弟ウィリアム・ボールドウィンの絶妙な演技と同時に、やはり親分ロバート・デ・ニーロがしっかりと軸を固めます。

監督は、「コクーン」「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード。いいカット、しっかりとしたいい映像を作りますよね。

日夜、人命救助と火災鎮火に命をかける多くの消防士達への敬意を表したリスペクト作品です。

出演：カート・ラッセル,ウィリアム・ボールドウィン,ロバート・デ・ニーロ,スコット・グレム,ジェニファー・ジェイソン・リー,レベッカ・デモーネイ,ドナルド・サザーランド

監督：ロン・ハワード　1991年

BOSS的には・・・★★★★☆

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