BOSS's Column

私立探偵が、殺人事件に巻き込まれつつ謎を解いてゆく探偵物。762本目の映画投稿です。

サンフランシスコで探偵事務所を開いているサム・スペード（ハンフリー・ボガート）は、ある日ワンダリー（メアリー・アスター）と名乗る若い女性からの依頼を受け、ある男の尾行の仕事を引き受けます。

スペードの相棒のアーチャー（グラディス・ジョージ）は、その女性の美貌に魅かれて仕事を買って出ますが、その夜死体となって発見されます。

警察はスペードと死んだアーチャーの妻の関係を怪しみ、彼らの謀殺ではないかと疑いをかけます。

スペードは身の潔白を証明するためワンダリーを追求し、彼女の本名はオーショネイで、サースビーと一儲けを企てたけれど、自分を裏切ろうとしていると思い尾行を頼んだことを告白します。

原作は、ダシール・ハメット。いわゆるハードボイルドの古典的作品です。それを忠実に再現した本作は、虚無的・悲観的・退廃的な犯罪映画であるフィルム・ノワールの古典とも言われています。

ハンフリー・ボガートの出世作ともなった作品で、翌年公開された「カサブランカ」と合わせて、ハードボイルド・スターの地位を確立します。

監督は、1960年版「007カジノロワイヤル」「王になろうとした男」のジョン・ヒューストン。彼の監督デビュー作でもあります。

古い映画ですので、なんの仕掛けも映像的なエフェクトもありませんが、気がつけばその場に引き込まれると言う意味で、これぞ映画！的な作品の一つです。

出演：ハンフリー・ボガート,メアリー・アスター,グラディス・ジョージ,ペーター・ローレ,バートン・マクレーン,リー・パトリック

監督：ジョン・ヒューストン　1941年

原作：ダシール・ハメット

BOSS的には・・・★★★☆☆

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