Dog Day Afternoon 邦題:狼たちの午後

2015年5月14日 21:44 | Movies

白昼の銀行強盗と警察との対峙を描いたドラマ。アカデミー賞作品賞受賞作品。878本目の映画投降です。

1972年8月22日。焼けるような真夏の午後。ブルックリン三番街のチェイス・マンハッタン銀行の小さな支店に3人の強盗が押し入ります。

Dog_Day_Afternoon.jpg10分もあれば終わるはずの犯罪でしたが、犯人の一人が怖気づいて現場から逃げ去ります。残されたソニー(アル・パチーノ)とサル(ジョン・カザール)にとってそれ以上に予想外だったのは、金庫には1000ドルほどしか残っていなかったことでした。

途方にくれるソニーあてに、銀行は完全に包囲したから武器を捨てて出てこいとの警察からの電話がかかります。

事態は急変し、市警察とFBIに包囲された二人の平凡な若者は、行員たちを人質にとって銀行に立て篭もります。

つめかける野次馬と多数の報道陣の中で、昇進目当ての担当刑事モレッティ(チャールズ・ダーニング)の説得も空しく時間だけが流れてゆきます。

2人の若者のいいなりになる警察、TVのインタビューに応える狂人という構図、彼らは次第に民衆から英雄視されるようになります。

夕闇が現場を包む頃、銀行内では犯人と人質たちの間に奇妙な連帯感のようなものが芽生え始めます。一方警察側はモレッティとは対照的に冷静沈着なFBIのシェルドン(ジェームズ・ブロデリック)が、ソニーに接近し、時に優しく時に力強い口調で投降を勧めてきました。

(恐らくは移民二世?の)ベトナム帰りの貧しい若者、ゲイなど、1970年代初頭のアメリカの社会問題を背景に起こった実際の事件をモチーフに作られた作品です。

なんといっても主演のアル・パチーノの演技です。かなり量のあるイタリア訛りの台詞の詩的でもあるリアリティは素晴らしい。アカデミー脚本賞ですが、アドリブもかなりあったらしい。なかなか、味のある台詞が満載です。

アル・パチーノは「ゴッドファーザー」で大ブレイクし、「スケアクロウ」「セルピコ」「ゴッドファーザー2」と立て続けに名演を披露した時期の作品です。

が、彼自身はこのあたりで取りそこなえたアカデミー賞をその後も追いすぎ、行き過ぎた演技が悪評となってしばらくハリウッドから遠ざかることになります。

監督のシドニー・ルメットは、なんといっても1957年作「十二人の怒れる男」が有名な社会派の監督さん。アル・パチーノは「セルピコ」でも起用されてました。

プロットから想像されるほど緊張感も無く、あくまでも社会問題としてテレビの実況中継でも見るように物語は展開してゆきますが、それがルメット流なのでしょうね!

ちなみに邦題の「狼たちの午後」はなかなかいいタイトルではありますが、まったく持って物語を語っていません。「狼たちの」の元になった(?)原題の「Dogs Day」は、「盛夏」という意味です。

出演:アル・パチーノ,ペニー・アレン,サリー・ボイヤー,ジョン・カザール,キャロル・ケイン,ジェームズ・ブロデリック,チャールズ・ダーニング

監督:シドニー・ルメット 1975年

BOSS的には・・・★★★☆☆

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