一枚の絵画・・・「北方ルネサンスの胎動」
2008年4月13日 14:58 | ART | コメント(6)
「キリスト降誕」 ロベルト・カルビン (1425)
前回ご紹介したマルティニから1世紀。彼の優雅な作風は、やがてヨーロッパ全土に広がり、国際ゴシック様式なるものが誕生します。そしてまた、その国際ゴシック様式はヨーロッパを二分することになり、北方のネーデルラントを中心に花開くのが北方ルネサンス。その先駆者が、今日ご紹介するロベルト・カルビンです。
ゴシック様式で宗教画は、優雅さや人間味を身につけはしたものの、そこに描かれた人物は神聖さの象徴を埋め込まれ、身近なものとはいえませんでした。マルティニの「受胎告知」と比べていただければ一目瞭然なのですが、この「キリスト降誕」は、そのモチーフのせいだけではなく、明らかに私たちの日常生活という背景の上に、身近に感じる存在として登場人物たちが描かれています。
弱弱しく土間に置かれた生まれたばかりのイエス、無表情な産婆に粗野な羊飼いたち。牛小屋は荒れ果て、いまにも朽ち果ててしまいそうです。ゴシックの持っていた過度の装飾を捨て、飾り気のない日常の気取りなさの中に、穏やかな神聖さが表現されています。
このように日常生活やありふれた人間の営みを描きながら、登場人物たちを画面いっぱいに絶妙に配置することにより、この絵のモチーフが備えるべき神聖さや信仰心が、心地よく描かれています。
カルビンの画風は、この後ファン・デル・ウェイデンやヤン・ファン・エイク、ハンス・メムリンクに引き継がれ、やがてダーフィットやボッス、デューラーなどの後期ゴシックへ、そして北方ルネサンスへと大きく花開くことになります。








よくこれだけ言葉が出てくるなと、感心してます。
> ゆきみさん
元来無口ですので、喋れといわれても喋れないのですが・・・ ^_^;
絵は好きです
大好きです
詳しい事は知りませんが
見ていると
作家の心が伝わってくるものがあります
そんな絵を見たいし描きたいと
思っています
応援プチっと
> kiyoさん
はい、能書きよりも作者の思いって大事ですよね!
展覧会などで、よく名も知らぬ作家の絵の前に釘付けになることがあります。またそういう風に共振する心を持ち続けていたいと思っています。
kiyoさんみたいに、自ら書くことが出来ないので・・・ (^_^;)
絵が書けなくても大丈夫!キーボードと受話器には饒舌なBOSSだし!
> ゆきみさん
雄弁は時に詭弁を弄すと申します・・・。(^_-)