2004.10.23
AMPLIFIED HEART by EVERYTHING BUT THE GIRL (1994)
秋は空気がとても澄んでます。空気が澄んでる時は、アコースティックな音楽がいいですよね。喧騒とお祭り騒ぎの夏は、夜空を焦がす閃光と火薬の匂いとともに終わり、穏やかに流れるときの中で本を読んだり、一人静かに沈み行く夕日を眺めて過ごしたり。ああ、でも澄んだ空の下で、のんびりドライブもいいですよね。当てもなく彷徨うような。では、ドライブのお供に最適な、アコースティックなアルバムを何枚かご紹介しましょうか!
まずは、最近の私のドライブのお供、10年も前のアルバムですが・・・「AMPLIFIED HEART」というと、日本語に直訳すれば、「電気的に増幅された心」とでもなるのでしょうか?全10曲のラブソングでは、主人公は恋に傷つき、あるいは誰かと心を通わせることが出来ず、思い出の中に迷い、不安におびえています。そんな「傷つき疲れた心を覗いてみれば・・・」というようなことでしょうか?
1曲目では、「恋が始まったと思ったら、とたんに恋心は冷め、まるで私の人生はローラーコースターに載っているようなもの」とトレイシーが澄んだ声でつぶやく「ROLLERCOASTER」、どこかに行ってしまった彼がかつて住んでいた街を訪れ、かつての輝かしき頃を思い出しては「あなたが恋しい、砂漠が雨を恋しがるほどに・・・」と歌う、ちょっとアップテンポの6曲目「MISSING」。なんだかとても切なく、苦しくなってしまう。しかもアコースティックだし・・・でも、ご心配なく!8曲目は「WE WALK THE SAME LINE」。幸せな二人に、いいえちょっとトラぶってる二人にも聞いて欲しい。力をあわせて、支えあって欲しいと願いつつ・・・
WE WALK THE SAME LINE
Words and Music by Tracy Thorn
もしあなたが何も信じることが出来なくなったとしても
大丈夫よ私のがあるし
たとえあなたが道に迷ったとしても
わたしはあなたのすぐ後ろにいる
だって二人は同じ道を歩んでいるんだもの
夜がこんなにもゆっくりと過ぎてゆくこと
わざわざあなたに教えることでもないわよね
あなたがずっと夜明けを待ちわびていることくらい
ちゃんと私はわかってる
あなたはきっと私に教えてくれるに決まってるわ
夜明けまでどのくらい耐えなければいけないのか
そして夜明けがどれほどあなたを絶望の淵に追いやるのかも
あなたの信じる力がなくなったとしても
私の信じる力を使えばいいのよ
あなたが道に迷ったとしても
わたしはあなたのすぐ後ろにいる
だって二人は同じ道を歩んでいるんだもの
(以下略)