2005.08.31

COLUMN

「How many obligations do you have?」

TODAY by Art Pepper (1978)

いよいよ「政局秋の陣」に突入しました。しばらくは街中がにぎやかになります。今日は数件の客先訪問に事務処理。夜には面接を1件。悪い知らせもあれば、いい知らせもあり、いつもと変わらない悲喜こもごもの一日でした。昼食は、部長と伊賀うどん名物「カレーうどん」。こちらもいつもながら、なかなかのものでした。

ところで何十年も生きていると、たくさんの人に恩義を受けることになります。若い頃は、(ミスチルの歌ではないですが)いろんなものの物珍しさとは対照的に、さまざまなことを当たり前だと思ってしまいがちなのですが、年を重ねると人の暖かい眼差しにさえも感謝の念を抱くようになります。以前何かの小説かドラマで、「人間の価値とは、その人が一生の中でいかに多くの感謝し感謝される人を持てるかだ」というような内容のことに触れたことがありました。若い頃は権力や地位をどうしても求めがちなのですが、この年になると本当にその通りだなと思います。そして、誰かの優しさや恩義に対し、ひたむきな感謝の心を日々決して忘れることなく、また自分も一人でも多くの人からそのような思いを抱いてもらうようになれるか。それも、厳しくめまぐるしいビジネスを通して、そのような関係をいかに多く築けるかということが、私の今の課題です。ただ、「人に優しく、自分に厳しく」とはよく言われる言葉ですが、私はこれからも、「人にも自分にも、時に厳しく時に優しく」ありたいとそう思っています。まずは、今日も無事一日を暮らせたことをちゃんと感謝しなければ・・・

今夜は70年代ペッパーの第2弾、「Today」です。前作のリズム隊とはメンバーが入れ替わり、ドラムにはロイ・ヘインズが登場。しかしながら、派手な丁々発止などではなくどちらかといえばペッパー・トーンをソフィスティケートしたような、ニュートラルな大人のアルバムになっています。「ウェスト・コースト」というよりも「モダン・ジャズ」。療養中に彼が傾倒していたという、コルトレーンにも似たフレーズなども聞けます。「Patricia」「These Foolish Thing」などのバラードでは、よりマイルドでありながら、新しいフレージングを手に入れた70年代のペッパー・トーンに触れることが出来ます。50年代の彼を知らなくても、これ一枚でOK!?

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