2005.08.06

COLUMN

「さわやか〜感謝〜ねっむー〜うめく?」

MOANIN' by ART BLAKEY and THE JAZZ MESSENGERS (1958)

今日は4時間ちょっとの睡眠をむざぼり、朝7時から早朝作業の立会いをしました。夏の早い朝の通りを車で走り抜けるのは、しごく気持ちのいいものです。作業完了をみとどけて、そのまま陸路200km余り、2時間ほど高速をドライブしてとあるお客様を訪問。夕方現地を立ち、帰路も高速を2時間。本日の出社はなんと夜の7時でした。夜の「報道ステーション」によると、訪問先の今日の気温は36.8度だったそうです。どうりで暑いはずでした。往路のBGMはカサンドラ・ウィルソン、復路は眠気覚ましのヴァン・ヘイレン。CD君は3往復してました。年甲斐もなく無謀な旅程ですが、こんなことができるのも今のうちかなと、ちょっと寂しい気分にもなったのですが、訪問先でのお客様の笑顔を見れば、そんなネガティブな気分も一瞬で吹っ飛ぶのでありました。うーん、「いただきたいのは信頼」だけでなく「笑顔」も加えたいなぁ・・・と、朦朧とした意識の中で、欲張りなことばかり考えている次第です。

Moaning 和訳すれば、「うめく」こと・・・早起きやお客様の笑顔とは縁のない言葉ではありますが、今日のBGMはこれです。昨日のブレイキーが、交通事故で若くしてこの世を去ったブラウニーの代わりに、新鋭リー・モーガンをトランペットに擁し、テナーは「ごりごり」ゴルソン、ボビー・シモンズをピアノに迎えて結成した「THE JAZZ MESSENGERS」のお披露目は、当時日本でも大ヒット(?)したアルバム「モーニン」です。バップ的にホットな前作から、結構ソフィスティケートされたスタジオ録音のこのアルバムは続く「ハード・バップ」の代表アルバムと称されています。「ナイヤガラ瀑布」の異名をとるブレイキーの大爆発、3連チャンのその名も「THE DRUM THUNDER SUITE」ありーのですが、なんといっても1曲目のアルバムタイトル曲「Moanin'」が、ほどよく熱く、ほどよくクールで名演です。もちろん全曲を通してごりごり押してくるゴルソンのテナーとプッシュするブラッシュ・ワークの上を、切れ味鋭いモーガンのとがったペットが50年代も終わりのまだまだ暑い空気を切り裂いています。ブラウニーからモーガンに引き継がれたこのブライトニングな音は、その後フリーの時代に途絶えてしまい(間違ってたらごめんなさい)80年代に入って復活した正統派のウィントン・マルサリスを待たなければならなくなります。ブラウニーやモーガンのソロアルバムは、もうしばらくお待ちくださいね。

そういえば、今日は「うめく」ような暑さだったなぁ〜ん?「うだる」ような?

Moanin
Art Blakey & The Jazz Messengers

Parlophone Jazz
1999-03-23
Amazon.co.jp ランキング: 1246位

おすすめ平均:5
5モノラルではなかった!
5電光石火! アート・ブレイキーのドラムス・ソロに、しびれました
5断言

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