2005.08.04
「いただきたいのは信頼です。」・・・初心忘れるべからず。
SPIRITUAL UNITY by ALBERT AYLER TRIO (1965)
今日は会社から50kmほどの距離にあるお客様の会社にお邪魔しました。創業して5年、お付き合いをさせていただいた会社・個人の方が100社を超え、名刺を交換させていただいた方は数知れず・・・ネット関連の事業ではありますが、結局突き詰めてゆけば人と人とのお付き合い。そして、新しい出会いがあり、長いお付き合いが始まる。仕事の上でとはいえ、信頼をいただきながら長くお付き合いをさせていただくことということは、なんと素晴らしいことなのでしょう。それを社是にしながらも、しみじみと自分の会社を興してよかったなと思うのであります。あとはどうやって成長軌道を維持してゆくかですが、これとてお客様あってのものであり、そこに必ず存在すべきもの、それが長くいただける信頼なんですね。5年前、業界の新参者だったうちの会社も、ここに集いがんばってくれている社員全員のおかげで、時として老舗のように守りが必要なときもある。まあ、これからも攻守に秀でた、常に感動を演出できるチームであり続けたいものです。
さて、今夜のBGMですが、ALBERT AYLER の SPIRITUAL UNITY。ジャンルでいえば「フリージャズ」ですか。実は昨日の ART BLAKEY は「A.B.」であり、今日のアルバムが「AのA」なのですが、のっけからフリーを持ち出すと素行を疑われてはと、今日に延期しました。いえ、別に変な音楽では全然ないのですが、まあJAZZをカクテルなんぞ飲みながら女性をくどく時のBGMぐらいに思われている方は、瞬間接着剤で固めてしまって、マリアナ海溝に沈めてしまわんばかりの音楽ではあります。JAZZが「バップ」「ハードバップ」「モード」という変遷を経、60年代にたどり着いたこのフリーの波。「フリー」とはこれまでの歴史やしがらみから自由になることを意味するのですが、フリーの旗手のように言われるALBERT AYLER は、実は歴史や過去を完全に捨て去っているわけではなく、原点回帰といいますか、アメリカ大陸以前のアフリカへとさかのぼり、彼らの祖先がそうしたように、魂の表現手段としておのれの肉声を楽器なるものに置き換えているのではないでしょうか?
そう思ってあらためて聞いてみると、JAZZのルーツ、彼ら黒人たちのネイティブな響きが聞こえ、最初はじっと座っていることも出来ずに落ち着けなかったフリーなる物が、アフリカの大地に沈む太陽の陽炎のように、心に響いてくるのです。
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2005-03-15
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