2005.09.05

COLUMN

「物を大切に!一日一善!」

Waltz for Debby by Bill Evans (1961)

9月初めての月曜日は台風の影響で雨でした。月曜恒例の朝礼に運営会議。会議後は部長とシステムの納品。部長お疲れ様でした。さすがでした。戻って電話でのお客様とのやり取り数件、市内のお客様を訪問。そのあとヘルプコールでとある学校を訪問。こちらはどうやら機器自体の故障のようで、手の施しようもなくお持ち帰り。社に戻ったのは、風雨も強くなった夕方5時近く。営業さんと新案件の戦略検討、あと新規企画を1本仕上げて企画へ回し、雑用を済ませ・・・そんな感じで新しい1週間が始まりました。

最近、ぼーっとしてるというか、物忘れが激しいというか、先週は「きっとこれは疲れなんだ!」と思っていました。もちろん疲れてはいるのですが、年のせいだとだけは言われたくないので今日はちょっとその言い訳など。

最近、自分自身の仕事や身の回りのものに対する「コンセントレーション」どころか「気配り」「目配り」さえもなくなっていることに、この週末はたと気がつきました。そこで昨日は、毎日履き替える4足の靴をしっかりと磨き、3本のベルトに鞄や財布、名刺入れにシステム手帳などの革製品をしっかりお手入れ。そうです、これらは私の戦うためのアイテムなんですよね。昔から「道具を大事にしない職人は仕事を覚えない」とよく言われていましたが、そもそも不要なものなど持つべきではなくて、もし必要で持ったのなら、いつもそれをベストな状態に整備し、いつでもとっさの時でも最良の結果が得られるべく、普段から準備を怠らないこと、とても大事ですよね。(ベルトでなにすんねん!?などと言わないでください。)戦場で自分の武器を手入れしなければ、まさに命取りになるわけですが、平和なこの世の中でも、その精神は忘れたくないものです。これって仕事の基本ですよね?私が社内でよく口にする「机の上が汚い人間に、きちんとした仕事は出来ない」これも同じ思いからきています。なんか物事がうまくいかないなと思ったら、身の回りの整理や道具の整備をしてみてはいかがでしょうか?靴下に穴は空いていませんか?ハンカチは持っていますか?全てはそこからなのです。(かも・・・)

今夜はビル・エバンスの「リバーサイド4部作」の最後、「ワルツ・・・」です。「ポートレート・・」から始まる、ラファエロ&モチアンによる彼の最上の時シリーズ「リバーサイド4部作」は実はこの録音の2週間後のラファエロの突然の交通事故死により、あっけなく終わりを告げます。1961年5月25日、日曜日。場所はニューヨークのビレッジ・バンガード。実はもう一枚、オリジナル曲をメインに編集された「サンデイ・アット・ビレッジバンガード」というアルバムがあるのですが、こいつはどういう理由からか私のライブラリから抜け落ちてます。さてこのアルバム、1曲目の「My Foolish Heart」の最初の1音だけで、彼の目指したJAZZによる耽美性の構築という目論見が、小うるさい当日の客とは対照的にそこでしか、その時にしか実現し得ない虚構として浮かび上がってきます。幸いにして私たちは、録音と言う20世紀の技術により、その場にタイムスリップできるわけですが。(これって、ある種、タイムマシーンってことかな?)絶妙のタイミングでブラッシュがはいるモチアンと、エバンスと正対する特攻ラファエロのベースが奏でるメロディ。JAZZ入門でともかくも揃えるべき1枚です。

waltz for debby.jpg

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