2005.09.06
「誠心誠意はスライスチーズ」
Moonbeams by The Bill Evans Trio (1962)
今日は実は休日の予定でしたが、台風14号の影響で急遽仕事になりました。台風のせいなのかどうか、日中は電話もあまりなく、そもそも予定も全く入れていなかったので比較的静かな一日で、マイペースで仕事が出来ました。午前中は某企画の資料作成、午後からはコンサルしている案件の書類を作成して、後は営業用資料の準備とか雑務。終業時刻とともに退社しました。
私はよく「血液型はA型ですか?」と言われますが、れっきとした「O型」それも酉年ときたもんだから、本来は握りこぶしでも抜けてしまいそうなほどの大ざるです。でも若かりし頃にフロイトとかユングとかにはまってから、なんとなく性格が変わったしまったようで、結構細かいことに気をつけるようになりました。もちろん、おちゃめな「O型」も根っこのところでは健在なのですが・・・
ところで、仕事の上では細かい「気配り」「目配り」が出来ないのでは、ミスが重なっても当たり前。細かいことに気をとられていると、大きなことに気付かないなんていいますが、細かいことがわかったうえで大きなことも見ること、大英断を行うことは可能なはず。かのジャック・ウェルチに成功の秘訣はと聞いたら、「細かく、細かく、そしてその上でさらに細かく」と言ったそうです。とくに我々の仕事は、1ピクセルの積み重ね、正しい1文字から始まるシステム構築。お客様との信頼もまさしく1ピクセルの積み重ねです。誠心誠意を日々、一枚一枚積み重ねてゆかなければなりません。「いい性格」という人類がおりますが、人との信頼関係はそういった持って生まれたものに依存することなく、ひたすら努力の「気配り」「目配り」だと思います。「努力」と聞いただけで「根性」とかを思い浮かべるのは、大和魂いたしかたないのかもしれませんが、リラックスして肩の力を抜いていても、ちゃんと「努力」は出来るはず。なるがままのマイペースではなく、意図したマイペースで、「ナイスショット!」と行きましょう!
さて、スコット・ラファエロの突然の事故死のニュースはお伝えしたとおり。今夜のアルバムは彼亡き後、新鋭チャック・イスラエルを迎えたエバンスのスタジオ録音です。「月光」と言う名のこのアルバム、ベーシストが変わったからと言うわけではないのでしょうが、リラックスムードのどちらかといえばカクテル・ミュージックに近いトーンのアルバムに仕上がっています。独自の耽美性の構築を目指していた彼の小休止というか、コルトレーンの「バラード」のようなこのアルバムですが、一音一音のタイミングや強弱はまさしくエバンスそのもので、それは嵐の真夜中に一人静かに聞いていると、まさしくエバンス以外ではありえないのです。リラックスしてJAZZピアノを聴いて見たい方に。