2005.09.12

COLUMN

「伝えると言うこと」

At THE JAZZ WORKSHOP by Barry Harris (1960)

週明けは恒例の朝礼から始まります。ミッション「顧客のことを考えよ!」もおなじみになってきました。マンネリ化しないようにしなければ・・・運営会議に個別案件会議を終え、市内のお客様を訪問して機器導入の打ち合わせ。昼食後はJRにて岡山に移動。元社員と合流してお客様を訪問、仕事の話にすっかり花が咲いてしまいました。夕方帰社。その間にも数件のお客様との打ち合わせに社員から報告等の電話。電池残量が・・・そろそろ換え時でしょうか?

さて衆議院議員選挙が、自民党の歴史的圧勝で終わりました。投票率も60%台とまずまず。「刺客」とかで話題の選挙区も軒並み高ポイントだったようです。選挙結果に対する論評はさまざまあるとは思いますが、私的にはとにかく今回の選挙は「郵政民営化、マルかバツか?」という単純さがわかりやすかったし、結果は与党の戦略勝ちというところでしょうか?(総裁の「純」は単純の「純」?)ところで私が今回の選挙を通して印象に残ったのは、解散直後に自民党幹事長が例の「郵政民営化」公式を間髪入れず速やかに表明したことでした。農水大臣の時にはBSE問題に絡んで軽率とも取れる発言をしていた方なのですが、幹事長になってからはすばらしい活躍ぶり。総裁が幹事長に抜擢した時は意外でもあったのですが、小泉さんは人を見る目も確かなのかもしれません。(これって失礼な言い方かもしれませんね!)これが選挙戦略の第一歩であれば、素晴らしい戦略とその遂行だったのではないでしょうか?そしてなによりそれ以降、誰がどのような批評をしようと、この「郵政民営化」公式の平均台の上をしっかりと党が一丸となって歩み続けたこと。これはやはり、わかりやすいし組織の結束の維持を容易にできます。以前このコラムでも書きましたが、シンプルでわかりやすく、しかも内容が理にかなっていることは、目指すものとしてはベストでしょう。そして決して軸がぶれないこと。翻って、美辞麗句を並べ立て、すらすら読むと美しいのだけれど、決して心に響かず、心に残らない、そんなことって結構多いはず。私たち営業も、同業他社を単に非難したり、あれこれ難しい言葉を並べ立てて自らを飾りたてるのではなく、ストレートに自分たちの思いを伝え、お客様に理解していただける努力をしなければ・・・そしてそのためには、もっともっと有形無形の出来・コスト・納期を含めた「高品質」を目指す必要もあります。まだまだ、頂上は遠い。そんなことを思った選挙明けの一日でした。

今夜は、バリー・ハリス。と言っても知らない方も多いはず。かの「パウエル派」の正統な後継者として、彼の熱い情念の部分を取り去った技術としてのJAZZピアノ、あるいはピアノトリオのフォーマットを受け継いだ数少ないピアニストです。地味で無名のアルバムですが、演奏はなかなかしっかりと熱い。情念を取り去ったと言いましたが、彼なりの思い、情熱のようなものを、そのしっかりとした指使いに感じます。レッド・ガーランドやウィントン・ケリーのように、ちょっと聞けば誰だかわかると言うような個性はないものの、その力強いアタックは彼の個性なき個性かもしれません。サム・ジョーンズとルイ・ヘイスも妙に煽るようなこともなく、しっかりとハリスをサポートしています。所有のアルバムはビクターの「20bit」シリーズと言うこともあり、リアリティも申し分なし。正統派のピアノ・トリオの演奏を聴いて見たい方に、こっそりお勧めです。

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