2005.09.29

COLUMN

「とても悲しい出来事・・・」

CHET BAKER SINGS IT COULD HAPPEN TO YOU (1958)

阪神ファンの皆さんには、まずはおめでとうございます。最下位をゆくチームのファンの一人として、今日のよき日に多大な貢献をさせていただいたこと、光栄の極みです。村上ファンドの村上さんもさぞ大喜びでしょう。一気に資産価値倍増ですね・・・うらやましい。そんな秋晴れの善き日、午前中はいろいろと雑用。昼前に市内の顧客を訪問して、その後JRで海を渡り、岡山のお客様を訪問。行き帰りの電車で読もうと鞄に詰め込んだ本はそのままに、夢見心地の1時間でした。戻ってあれこれ。今日はちょっと余裕ありの一日でした。ところが・・・

とても悲しい一日の終わりになってしまったのです。実は、帰る前に鋼製の裏口ドアと床の間のわずかな隙間に靴をはさんでしまい、つま先の部分をがりっとやってしまったのです!私が靴を毎日履き替え、大事に使っていることは以前お話しましたが(9月5日「物を大切に!一日一善!」)そのうちの2番目のお気に入りの靴のつま先の皮を、「ずりっ」とやってしまったのです。なんでそんなことが悲しいかというと、もちろん持ち物が傷つくことは悲しいことなのですが、「靴は男の顔」というのが私のモットーなのです。つまり顔面に消え去ることの出来ない傷を作ってしまった。もちろん「イケ面」の方なら、靴なんぞに命をかけなくてもいいのですが、私などはそんなものにでも頼らないと・・・で、そそくさと帰宅して食事もさておき、早速お手入れセットを取り出し磨いて磨いて・・・でも、やはり傷は残ったまま。悲しい・・・この靴、そんなに高いものでもないし、もう8年くらい履いています。でも多少皮に皺とかはあるものの、めだったやれもなくがんばって、これまで私のビジネスを支えてくれたすぐれもの。そういう意味では、靴に申し訳なくて、「ごめんなさい」なのです。そんなことぐらいでナーバスになっているようでは、社長として世間の荒波をわたってゆけない?確かに!でも、どんな小さなことでも、意図せずに何かを傷つけてしまうということは、とても悲しいことなのです。わかっていただけますよね?(一部の社員さんにはネタばれ投稿でした。)

今夜のお供は、チェット・ベイカー2枚目のニューヨーク録音。ピアノにケニー・ドリュー、ベースはサム・ジョーンズ、ドラムはフィリー・ジョーというリバーサイドの東海岸ハードバップの面々。西海岸の連中と組んでいるときよりも余計マイルドに歌う彼を、後のロマンティック・ピアノを彷彿させるようなドリューのピアノとしゃりっとした江戸前のフィリーがサポート。ミュートなども聞かせるチェットのペットもなかなかお洒落かつロマンティック。「JAZZロマンティックなんとかシリーズ」のTOPを飾るような曲の数々ですが、しっかりと聞き込めばなかなかのJAZZアルバムです。リズム隊が聞きなれているせいもあると思いますが、全体の安定感では彼のアルバムの中ではTOPクラスかもしれません。チェット・ベイカーの本質を理解されたい方に。

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