2005.10.06
「敗軍の将、兵を語らず」
IN CONCERT by Max Roach & Clifford Brown (1954)
昨日の監督辞任記者会見での堀内監督の言葉。それが今日の私の言葉となりました。納品したシステムにバグがあり、機能を果たせておらず、修復に手間取り、お客様に多大なご迷惑をおかけしました。もちろん、社内では「敗軍の将、大いに兵を語る」。同じ過ちを繰り返すことは愚でしかありません。徹底してプロセスの見直しをします。もちろん責任の全ては統括責任者である私にあります。部長にも面倒をかけました。明日は、思い存分(飲み過ぎない程度に)飲んでください。
というわけで、今日は精神的には結構落ち込んでいるのですが、「社長たるもの・・・」ですので、気持ちを入れ替えて一日を締めくくることにします。夕方には制作スタッフ会議に営業会議。いい話からは学べることは少ない。もちろん、いい話はスタッフががんばった結果であり、彼らを誇らしく思いますし、自信も持って欲しい。ただ、悪い話からは学ぶことが多い。また、学ばなければならないんですよね。どちらの会議でもいろいろと厳しい話をしましたが、仕事とは本来厳しいものであり、三流から二流へ、そして一流を目指すほど、その厳しさは対数的に増すものです。「別に三流でもかまわないから、気楽にやりたい・・・」そんなスタッフはうちにはいません。厳しさを超えた成功に、大いなる美酒が待っていることを、全員が理解していますから。そういえば、美酒も用意しとかなきゃなぁ・・・。とりあえず明日、安いアルコールで我慢してください。
BGMはローチとブラウニーコンボのライブアルバム。デューク・ジョーダン作、1曲目の「JOR-DU」で有名な「IN CONCERT」です。2管編成ですが、前半の4曲はハロルド・ランドのテナーにリッチー・パウエルのピアノ、ジョージ・モローのベース、後半の4曲はテディ・エドワーズのテナーにカール・パーキンスのピアノ、ジョージ・ブレッドソーのベースによるライブとなっています。ローチ&ブラウニーとしては結構有名なアルバムですが、個人的には全曲を通してピアノとベースがどうなの?という感じ。リズム隊にしかるべきフォーマットを感じないのは、ローチをフィーチャーすればいたし方のないこと?その分ブラウニーとローチの演奏は際立ってはいるのですが・・・2曲目の「I CAN'T GET STARTED」や6曲目の「TENDERLY」はブラウニーの持つリリカルな一面を覗かせるスローバラードですが、余りにも「善」といいますか「神」といいますか、マイルスのようなうらぶれた負の部分を感じない。このあたりが私のブラウニー感で、ハードバップのモーツァルトといったところでしょうか。格好いいのですが、どうも価値観に違いがある。はずせないけど愛聴にはならない。ですので、モーツァルト大好きJAZZファンに。