2005.10.11

Books

「大統領になったら」 扶桑社

今日は嗜好を変えて、中小企業の社長とアメリカ大統領のお話です。どちらも一人の人間、とんでもなく遠い関係でありながら、実は同じような悩みを持っていたりしないかと思い、Amazonでいろいろその手の本を探してみたのですが、和書では実録物とか選挙物とかしかなくて、資質とか仕事のノウハウ本などはありませんでした。それで、とりあえず一番近いかなと思って買ってみたのが、「大統領になったら(アメリカ大統領究極マニュアル)」。帯には「ペットの飼い方から、核兵器の取り扱いまで。」これはいけるかもしれない。で、その内容は・・・

第1章 落ち着く         ようこそホワイトハウスへ
第2章 仕事に取り掛かる   毎日の仕事
第3章 スタッフを知る     人々とその立場
第4章 真剣に取り組む    危機やプレスへの対応
第5章 動き回る         移動・安全・警備
第6章 外出する         公式行事
第7章 命の洗濯をする     休養とリクリエーション

ホワイトハウスの建物の部屋の配置とかから(いいのかな、こんなの載せて・・・)洗濯物の出し方、記者会見をするときの注意点とか、エアフォース・ワンの構造など。もし皆さんが、アメリカ合衆国大統領になることがあったら、とりあえず第一日目の朝は前準備なく迎えることが出来るだけの情報は入っています。ただし、私が求めていた情報は皆無。というか、そもそもそういう類の本ではありませんでした。まあ、大統領の生活環境を知るには、なかなか面白い本ではありました。

で、なぜ私が大統領の仕事に興味を持ったのか。企業の社長、特に中小企業の社長の仕事は、普段は瑣末なことに追いまくられ、大統領の仕事などとは全く関係ないように思えます。しかし、大企業だと独立して運営されている各事業部が各州にあたり、中小だと逆に最小単位である社員と社長との関係が、ある部分この州と大統領の関係に当たると思うのです。私たちの中小企業に話を限定すると、各自が独立で日常の活動をし、現場での詳細は担当者に任され、最終的に社長に上がってゆく。内部ではTOPであり、外に向かっての顔である社長と大統領。国政を行う、または会社を運営してゆく、対外政策あるいは会社の外部、つまり市場や競合に対しどのように対応してゆくのか。これってやっぱりどこかの首相のように、官僚のシナリオどおりとか言うのではなく、米国大統領の仕事ですよね。でも、大統領に必要な資質、あるいは国を運営するあるべき姿って、どっかに転がってないですかねぇ・・・誰ですか?選挙と演説、優秀なブレイン、そしてネゴシエーションだなどと言っている方は。クリントンの手記とか読んでみましょうか?あー、エアフォース・ワン、欲しいなぁ・・・

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