2005.10.12

COLUMN

「いろはのい」

Study In Brown by Clifford Brown and Max Roach (1955)

今日は午前中からお客さまを2件訪問。1件目は昨日からのルータの不調の続き。今日は火急の対応のため代替品を持参したのですが、入れ替えてみてもなんと症状が同じ。しかも持参したものは昨日部長が調整済みの、清く正しいやつ。では2台の共通のものといえば・・・なんと電源だったのです。昨日の調査では、てっきり本体の障害だと思っていたのですが、私が電源なんてありえないだろうと、換えの電源を持たずに行ったのが、結果的には幸いしました。でも、あの複雑な処理しているルータではなく、「いもっ子」のような電源に問題があったとは・・・

「ネットワークが調子悪い」とかで原因を調べると、ケーブルが抜けていたなんて話はよくある話なのですが、電源とは思いもしませんでした。結構多いんですよね、そういう初歩的というか物理的な原因だってこと。どうしても我々は難しく難しく考えてしまって、そのあたりのことって、当たり前のように吹っ飛ばしてしまうのですが。やっぱりこの辺って、「いろはのい」なのですね。しらずに本体ごと取り替えるなんてこと、よくあるのかも。最近は修理に出すより、買ったほうが安いので、結構がっさりやってますから。またひとつ勉強になりました。

その後、もう一件のお客様を訪問。午後は、月に一度の研修会の予定でしたが、いろいろ山積のため目先の業務を優先。皆さん、すいませんでした。おかげですこし余裕のある午後を過ごせました。メールや電話、社内の打ち合わせなどあれこれ。夜は、Webデザイナー講座の新規クラスの第一日目。皆さん熱心で、こちらもしっかりとお話しなければと、気合を新たにして帰って来ました。

昨日、今日と営業さんに連れ立ってディレクターや制作スタッフがお客様を訪問しています。最近の体制変更に伴う結果なのですが、確かに外出すれば、制作に要する時間は短くなってしまう。でも、それによってこれまでなら営業さんの聞き伝えから推測したり憶測したりしていたことを、直接お客様と接して、肌で感じることが出来るはず。そうなれば、人の言葉を縦にしたり横にしたりして考えている時間が必要なくなり、またお客様の思いにより近づけ、結果的にはスムーズにプロジェクトが進むはず。そのためには、ただ営業さんの横に座って相槌を打っているようではだめで、ちゃんと正しい「形」、あるべき「姿」をイメージして戻ってきて欲しいものです。まあ、それもこれも訓練とか経験が必要でもありますが・・・そこかしこで案件やプロジェクトのミーティングが開かれるようになったのも、いい傾向だと思います。視界の片隅でなんとなく捕らえながら、社長はほくそえんでいます。なんとなく思っている「情報フラットな組織」に少し近づいた気がしています。もちろんまだまだ「早い、安い、うまい」の頂上は遥か彼方。CSS周辺もにわかに騒がしくなってきました。会社まるごと、日々努力、日々学習です。

今夜は久々にJAZZに戻って、ブラウニーの「Study In」。これまでの彼のアルバムの語りは、どちらかといえばちょっとトーン下がっていましたが、今日のアルバムは一押し二押しです。彼の代表作と思いますし、またハードバップのベストアルバムの一枚でもあると思います。1曲目の「CHEROKEE」は出だしのインディアン太鼓風から、一気に超音速いや亜光速の怒涛のフレーズ。なんでもJAZZミュージシャンを目指して早吹き練習する人は、必ず挑戦する曲だそうで、一部の人からは「聖典」となっているそうです。確かにブラウニーは、14小節をノンブレスで吹ききるなど、まさに神様の仕業。ローチはもちろんですが、ランドのテナーもしっかりついてきています。他にも彼らの名演をしっかりと味わえるスタジオ録音となっていますが、私のお気に入りは5曲目、ブラウニー作「GEORGE'S DILEMMA」。ローチのクールなシンバルワークから入るこの曲は、ブラウニーの鳴きとローチ太鼓がしっかり味わえる、めちゃ格好いい曲です。いいなー涼しい顔して、こんな曲をステージでやって、沢山のお客様をホットに出来るなんて!ラストの「TAKE THE A TRAIN」は超有名な「A列車で行こう」。ばりばりの演奏の中に、ちょっと笑いも出るようなアレンジになっています。ブラウニーの一枚目に!


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