2005.11.25

COLUMN

「お客様を観客に!」

ballads by Earl Klugh (1993)

あれよあれよと、思うまもなく金曜日です。午前中、2件のサポート。1件はプリンタ関連で、プリンタ切替器とプリントサーバの組み合わせがうまく機能しない。物理的な問題だけのはずだし、理論的にはあっているはず。でも正常に動作しない。なぜだ。M社とE社とC社は仲が悪いの?各社のFAQを彷徨うこと数日間。そして今日、それがなんとプリンタ切替器の初期不良と判明。これって数千円のただの結線切替器なんですけど・・・「灯台元暮らし」?もう一件は受注端末の動作改善が目的のメモリ倍増。これは開いて差し替えるだけ。その後のPF率は気持ちがいいほど減っています。雑用をしながら、お客様の来社やら週一回の営業会議を済ませ、夜はWeb講習。今日はさまざまなリンクについて。話はSSLから暗号化まで飛んでしまいました。開講早々いきなり生徒さんの端末の電源スイッチの修理したり・・・相変わらず脱線ぎみの2時間でした。そうそう、ブルー・ライオン、かっこいいですねぇ!

さて、私たちの大きな仕事に、Webサイトの構築という業務があります。企画からデザイン、コーディングをして検品・納品と各フェーズでさまざまな知恵と知識と技術を駆使して、どこよりもいいものを納品すべく、社員全員日夜努力しているわけですが、受注から納品までの決められた期間という制限の中で120%努力すればいいということでは、ある意味たやすいことです。実はもちろん、大変なんですが・・・まあ、私たちは言えばサッカー型のプレーヤーでしょうか?(誰ですか、ショータイムのチアガールなどと言っているのは・・・)一方、一瞬で勝敗が決するゲームもあります。ボクシングやK-1などのように、時間が決まっていながら、途中で終わりもありというものも。そういえば野球も9回とはいえ、途中コールドもあるし、延長引き分けなんてのもありますねぇ。今日の朝青龍vs琴欧州も素晴らしいゲームでした。ウィーの予選落ちの悔し涙も「うん、わかるわかる・・・」

話を戻して、私たちは私たちのプレーを精一杯素晴らしくお見せすべくがんばっているわけですが、私たちのお客様はゲームの観客のようなわけにはいきませんね。企画段階ではさまざまなお話を聞かせていただいたり、資料集めのお手間をおかけしたり。で、肝心の試合中というのは楽しむどころか、私たちから「いつごろまでに承認いただけますか?」とか、「残りの資料はいつごろいただけますか?」とか、いつもいつも大変ご迷惑をおかけしているのが現状です。「観客と一体となった」とか、「参加型のスポーツ」と思っていただければよいのですが、お客様はお客様でご自身のお仕事がある。そんなこんなで、なかなか一般のスポーツのように、気軽に観戦というわけには行かないのですが、せめて私たちがお客様の負担を軽減し、お客様が途中経過をも楽しんでいただける工夫はないものか。

特に企画フェーズというのはお客さまへの負担が最も高まります。場合によっては、お客様の業務の全てを棚卸されないと、いい企画のサイトにならない場合も・・・この辺もできるだけお手伝いすべく、私たちも経験や知識や工夫を重ねなければいけませんねぇ。社内でのご承認にとてもご苦労されているケースもお見かけします。「一事が万事」とも言われますが、確かにこれも意思決定のひとつとすれば、たかがWebサイトと思われずに、是非自社の業務フローの改善事例として役立てていただければと思います。

Webサイトの制作は有期の、いわゆる「プロジェクト」です。実際にプロジェクトを遂行してゆく私たちはもちろんですが、お客様もこれをいい機会とお取りいただき、事業ドメインやワークフローの棚卸し、またあるべきプロジェクト管理の手法にチャレンジしていただければと思います。お客様の「困った!」をしっかりサポートし、お客様とともに成長してゆきたい。これがワンダーミックス全員の熱い思いです。

今夜のアルバム、どちらかといえば夏向きではあります。つまり聴き様によってはちょっと時期ずれアルバムです。JAZZはそもそもあまり季節感のないものなのですが、時代が70年代以降になると、ご存知クロスオーバーやフュージョンとなり、いろんなアプローチも重なって、結構季節感が出るようになります。60年代のボサノバなどは全く夏物ですし。アール・クルーはジョージ・ベンソンやジョージ・シアリングのバンドで演奏していたJAZZギタリスト。ただ彼の弾くのはアコースティック・ギター。そしてピックを全く使わないフィンガーピッキング。このアルバムは、それまでの彼の10枚のアルバムからセレクトされたバラード12曲を集めたその名も「ballads」。バラードばかり12曲というと、大の大人がちょっとどうなのって気がしますが、天気予報のBGMなどで皆さんどこかで聞き覚えのある曲などもあり、実はバラエティにとんだ素敵なアルバムです。基本的にはやはり夏が似合ってはいますが、秋の夕暮れなんかもしっかりいい感じだったりします。素敵なアコースティックを聞かれたい方に。

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