2005.12.07

COLUMN

「人知れず・・・」

The Best Of George Benson (1976-86)

水曜日です。昨日はお休みをいただいておりました。「代休」というやつですか・・・「えっ?社長に代休ってあるの?」えーっと、あるのです、ワンダーでは。しかも、昨日からそういう決まりになりました。というか、どうも先週末の「朝まで社長」がかなり堪えたようで、さすがにこの年になると体も気力もついてゆけずというのが本当のところです。おかげさまでちょっぴりリフレッシュできました。お客さま各位に社員さん、席を空けてすいませんでした。午前中お客様を訪問して納品。午後からは雑用色々。その後、部長とつれだってお客様訪問。夜はWebデザイナー講習でした。今日はJavaScriptを使った小技などあれこれ。皆さん随分上達しましたね!

さて、私のブログは、どちらかといえばポジティブな内容が多いと思います。「ワンダーの社長って、いつも戦争してるの?」という噂もあちこちで立っているとのこと。「もしかして戦中派?」「わしはいったい、いくつなんじゃー!」(ここで入れ歯が飛ぶ)でも、やっぱりどこの会社も同じで、社長とは常に孤独ですし、人には言えない苦しいこと、悲しいこともいっぱい!そうです、人には言えないことが、人にはあるはずです。でしょ?

ところが最近は、そういうことってどうも馬鹿げているようで、言いたいことは言わなきゃ損、思ってることは口にすべし的風潮が当たり前のようになってきてはいないでしょうか?インターネットに精通などしていると、匿名で発言できる掲示板とかがあり、思いのたけどころか、思ってもいないことにまでエスカレートしてしまって、ほとんど喧嘩状態になってしまう。その昔「男は黙って・・・」なんて肩で風切っていた人が、コミュニケーション欠如の烙印を「コーチ」あたりから押され、「もっと自分を伝え、部下の意見も聞かなきゃ!」などと諭される。悲しい時代です。「男意気受難の時代」です、本当に。もっとひどいのはメール文化。メールという文章だけで伝えなければならないとなると、「黙って・・・」なんぞもってのほか。こと細かく平たく文章にしないと、「文章力ないですねぇ」などと言われてしまう。そうです、想像力を持って人の話しを聞いたり、文章を読むことが出来ない人たちが、思いのほか増えているのです。「一億総劇画時代?」そういえば、およそ美しくない文章の小説も増えました。というか、欠陥日本語がまかり通っているし・・・皆さん、流れるような、そう、まるで美しいせせらぎのような文章って、これまでに読んだことありますか?

ああ、なんだか久しぶりに愚痴ってしまいました。女性には失礼ですが、ダンディズムとは少ない言葉で沢山のことを伝えることだと、前世紀の化石なる私は思うわけです。私がマイルス・デイビスをマイ・スタイルだと思っているのも、彼の音楽が最小限度の音を発することで、その場の空気を変える力を持っているからなのです。「一を聞いて、十を知る」・・・無理ですよね、現代では・・・無理ですよね・・・やっぱり。というか、私も言いたいことを言ってしまったのかも・・・(笑)

今夜は、ジョージ・ベンソンです。彼がJAZZかどうかはまあ不問にしましょう。で、歌物のアルバムです。このアルバムを買ったのは、ひとえに5曲目の「I Just Wanna Hang Around You」が聞きたいがためなのです。その昔、「Car Graphic TV」なる番組がありまして、当時はまだ通しで中継されていなかった貴重なF1の映像などを伝えてくれていました。BGMもなかなかのセレクトでして、ある日の「Ferrari特集」のバックでかかっていたのがこの曲でした。新緑の箱根を背景に、真紅のFerrariが駆け抜ける。まるで、サバンナを駆けるパンサーのようでした。このアルバムはベストアルバムですので、他にも「This Masquerade」や「Everything Must Change」など、おなじみの曲も盛りだくさん。いかしたボーカルアルバムをお聞きになりたい方に!

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