2005.12.17

今日の一休み



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その夜は、ビルの谷間からのぞく月がとても大きかった。北風の中を足早に歩く私を、しっかりと見つめていた。太陽は誠、月は嘘。太陽は笑顔、月は涙顔。でも夜があるから朝が来る。夜を越えると朝が始まる。一晩中を泣き明かし、泣きはらした目で、月を送ろう。全てが思い出に変わるという西の国へ向かう、哀しくも優しいこの月を・・・

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