2005.12.31
「その時、歴史は動かず、止まる・・・(笑)」
When Harry Met Sally 邦題:恋人たちの予感 (1989)
大晦日になりました。このブログは基本的にはウィークデーの「戦う社長(笑)」の素顔を大公開ーっ!というたぐいの企画物なのですが、昨日も沢山の方にご訪問いただいたようで、気をよくして大晦日版出稿です。
大晦日といえば、年越しの準備も済ませ、紅白を見ながら年越しそば、最近は紅白離れが激しくていろいろと大変みたいですが、大体日本人は除夜の鐘まではおとなしくしていますよね。で、海の向こうではというと、いわゆる「カウントダウン・パーティ」、日本でもあちこちで企画されていますが、どうも私たちにはカウントダウンという感性はあまり合わないようです。これは宗教観の違いでしょうか?
で、久しぶりに故郷でゆっくりとした時間を過ごした昨日見た映画から、カウントダウンパーティのシーンのあるラブ・コメディをご紹介します。実は、JAZZコーナーに、Harry Connick Jr.のサントラがあって、パスするわけにもいかず、映画とサントラ、両方のご紹介なのです。
映画のテーマは「男女間に友情は成立するか?」といういささか陳腐ではありますが、まあ青春時代には往々にして抱く大問題です。シカゴ大学を卒業したサリー(メグ・ライアン)は,ニューヨークまでの車旅に親友の恋人ハリー(ビリー・クリスタル)を同乗させます。「男女の間には友情はない」というハリーの嫌なやつぶりはお見事。5年後、ジャーナリストになったサリーは、政治コンサルタントになったハリーと偶然再会するのですが,軽率に言い寄る彼に憤慨。ハリー撃沈。そしてさらに5年後,サリーは恋人と別れ,ハリーは離婚し,二人とも落ち込んだ状態で再開。ハリーは離婚の痛手のために逆に彼女との友情が保たれることになります。しかしそれも、ある日偶然、そのバランスを崩してしまい・・・
監督はロブ・ライナー。「スタンド・バイ・ミー」や「ミザリー」といった作品を手がけています。彼が使った音楽が、サッチモにシナトラ、そしてハリー・コニックJrです。うん、いい。「It had to be you」なんてね・・・そして、なによりこの映画がいいのは、ノーラ・エフロンの脚本にあります。彼女はこの後「ジス・イズ・マイライフ」「めぐり逢えたら」を自ら監督することになりますが、この「恋人たちの予感」のセンス・リズム・ユーモアは彼女ならではです。できればもとの「エイゴ」で楽しんでみてください。
四季折々のニューヨークを背景に、この映画は進んでゆきますが、時に美術館でのデートシーンのバックの紅葉は素晴らしい。そしてキーワード、カウントダウン・パーティ。んーーやっぱり自然ですよね、日本人がやってるとどうも無理がある、と思うのは私だけ?
で、男女間の友情という大きなテーマは置いときまして、この映画の最後のシーン、「一日の最後におしゃべりしたい人」と一緒に暮らすこと(結婚)という会話、これですよね。おしゃべりというのは、会話の妙がメインのこの映画特有の表現なのですが、一日の終わりというのは明日の始まり、これまでの終わりで次の始まり。その時誰といられるのかということが、実は人生をどれだけ豊かに出来るかどうかだと思うのです。さあ、あなたはその時、豊かな時間をもたれていますか?
BOSS的には・・・★★★★★
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初めて見たのは小学校くらいでしょうか?
男女の本音と友情と愛情、そしてユーモア。
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