2006.01.02

今日の一休み

流れてゆきて




人よりずっと古く、
名も無き流れの頃より、
留まることなく途絶えることなく、
この川は流れ続けている。

陽が昇り陽が沈み、

春が舞い秋が彩り、

夏に照らされ冬に凍えながら、

この川はずっと流れ続けている。



太古から昨日へ、
今日から未来へ、
切れ間なくゆきゆくのではあるが、
決して同じ流れではないのだ。

この川の流れのように、
流れ続ける時の流れの中で、
朝を夜を迎え四季を過ごし、
この絶え間ない時の流れの中で、
私は生き、そして生かされている。

この大きな流れの中にあって、
それでも私は自ら一粒のしずくとなって、
しぶきを上げ、水面を跳ね、
与えられし命を輝かせようと思う。

この大きな流れの中にあって。

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