2006.01.10

COLUMN

「ロス市警に学ぶ・・・?」

ROLL CALL by Hank Mobley (1960)

1月第2週が始まりました。午前中は社内清掃に朝礼、運営会議。午後からお客様訪問2件、社内でのプロジェクト会議に納品1件。席に戻ったのは夜の7時を回っていました。休み明けのハードスケジュールは堪えます。しかも、昨日は約1ヶ月ぶりに筋トレなどしたものだから、今日は筋肉痛で上着を着るのも一苦労。「老体に鞭打つのもいい加減にしなければ・・・」と、自戒しつつ終業いたしました。

今日は、今朝の通勤途上のラジオで聞いた話から。ロス・アンジェルスといえば世界屈指の治安の悪い街。そこを守る警察、ロス市警といえば黒人殴打事件など、何かとお騒がせな話題が多い、悪い映画の見本みたいなイメージがあります。映画「セルピコ」とか・・・あっあれはNY市警でしたね。で、報道によると、殺人、強盗などの暴力犯罪が昨年は激減し、一昨年の3割減、92年の約半分になったそうです。では、さっそく「安全安心なロスに旅行に行きましょう!」というような話題ではなく、この犯罪激減の立役者といわれている市警本部長のウィリアム・ブラットンという人のとった対策のお話です。

彼の3大対策とは、
1.さまざまな犯罪の根源となっているギャング対策の強化
2.現場警官の裁量の拡大
3.コンピュータの活用による犯罪傾向などの分析
なんだそうです。

落書きが多いと犯罪が起こりやすいということで、街の美化に勤める例とか聞いたことがありますし、現場の裁量を拡大すると、殴打事件のように暴走するものも出る可能性はありますが・・・いわゆる「全体最適」というやつなんでしょうねぇ。こういう心理学や群集心理学、あるいは社会心理学的に効果があったことって、ほかにも対象が集合でかつそれぞれが独立した理由を持って行動するものに適用することができないものでしょうかねぇ? たとえば制作物の品質チェックとかシステムのバグFIXとか。成果物はあくまでデータですが、作ったのは全て人間、間違えたのも全て人間。なんとなく類似点があるような気がしませんか?

たとえば「わんだーみっくす」では、
1.個人にとっての「ギャング」の明確化とその撲滅
(睡眠不足、経験不足、設計ミス、意思疎通不良などなど)
2.各担当者の裁量の拡大
3.過去の是正や問題点の蓄積と水平展開
という感じでどうでしょうか?

「えっ、わんだーみっくすって、撲滅キャンペーン張るほど問題だらけ?」
いえいえ、そんなことはありませんので、うちでは必要ないか・・・と、メモを捨てないでしまっておくトホホな社長ではありました。

今夜は60年録音のモブレーの代表作「ROLL CALL」です。マイルスコンボ参加直前だった彼の、絶頂期をぴしっと捉えた名演。1曲目のタイトル曲からファンキーとJAZZロックがフル満載です。デビュー間もない共演のフレディ・ハバードのペットは溌剌そのもの。なんならモーガンよりも「切れがいい、のど越しがいい!」(のど越しは関係ないか・・・)相性抜群のケリーのピアノにチェンバースのベース、そしてドラムはどこでもここでも「ナイヤガラ瀑布」のブレイキーとくれば、60年代メッセンジャーズ彷彿です。ほんとに親の敵みたいにズンドコズンドコ叩きまくってる。あんたのリーダー作ちゃいまっせ!?6曲中5曲がモブレイ作。んーやっぱりモブレイ君はマイルスコンボではなくて、こっちの路線でしたねぇが逆に痛々しくも説得力を増す、そんなハードバップ末期の代表作です。これにて「イモ・テナー」返上!「今夜は、男らしいJAZZが聞きたくて、ウフッ」という方にぴったりですー!!

roll_call.jpg

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