2006.01.17

COLUMN

「おじさんは怒っている!」

DOIN' THE THING by THE HORACE SILVER QUINTET (1961)

今日はJRで県外出張。基本設計書初版をもとに、綿密な打合せをさせていただきました。利便性とセキュリティ、機能とコスト。いずれ劣らぬトレードオフと戦いながら、お客様とリアルビジネスを落とし込んでゆく。苦しくも楽しい時間ではあります。貴重なお時間をありがとうございました。あっという間の数時間でした。帰りに2件ほど顧客サポートをして帰社。いつもながら早めに退社させていただきました。

さて今日の御題は「おじさんは怒っている!」。はい、怒っています。いや、怒っていましたかな? 原因は、帰りのJRホームで起こりました。発車の20分ほど前に駅についた私は、1時間ほどの乗車時間を座って帰りたいと、寒風の中乗車待ちの列に並びました。10人目くらいだったでしょうか? 後ろのベンチには数人の地元の女子高生が陣取って、なにやらわいわいとおしゃべり。ここまでは、穏やかな冬の駅の夕方の情景。で、時間になって列車が入線してくる。すると、な、な、なんとその女子高生たちは、我先にと列の先頭に走り寄り、降りる客を押しのけて列車に乗り込んだのです。

結局私は座れましたから、個人的には実害というものはありませんでした。それに、考えれば今時なんら珍しい出来事、光景でもないのかもしれません。でも、おじさんは腹が立ったのです。そんな行動を平気でとる彼女たちが原因ではあるのですが、結局それって「親の教育の問題」だし、見ず知らずの私が英雄ぶって注意したところで、彼女たちが心を入れ替えるとも思えません。「社会が悪い」と、無責任な発言をしても仕方なく、個人的にはきっぱりと親の責任、しつけの問題だと思います。

たぶん、一事が万事でしょう。彼女たちも、一人だったらちゃんと並んだのかもしれません。そんなことで目くじら立てたり、怒ったりしてもしょうがないと、冷ややかに過ごすことも出来るのですが、こんなつまらない些細なことが、結局構造計算を平気でごまかしたり、お金のためなら何をしてもかまわない的な発想になっていくのではないでしょうか?

確かに、「列車に乗ろうとする人は、一列に並び、順序良く乗車しなければならない」という法律はどこにもありません。これは明文化されていない、単なるマナーの、しかもあるレベルの問題に過ぎません。ですから、皆さん方の中でも、そんなことどうでもいいじゃないかとお考えの方もおられるかもしれません。しかし、私は危惧します。「法律」は守るべき最低限の「責任」でしかなく、「マナー」は私たちが育ててゆくべき「文化」だと思うのです。私たちが残してゆくべきものは、文化と未来への希望だと思うのです。

彼女たちは10年もたたないうちに、今後その類の教育も指導も受けることなく社会に出て、おそらく子供を持つようになるでしょう。日本は今、人口減少局面に入ってきて、一人でも多くの子供が産まれ育つことは、国家100年の計に必要欠くべからざる重大な課題となっています。しかしです。ここできっぱりと言わせてください。

「君たちには子供は生んで欲しくなーい!」

いやー、ちょっと過激な発言でした。特に若い方には、あほらしいような話だとは思いますが、人口問題や社会保障、地球温暖化を真剣に考え、そして私たちが未来の日本、いやこの青い星地球を託すのは、彼女たちなのですから。でも、こういう子たちに限って、社会人になったと思ったら、婚姻届よりも先に、人の親になってしまうのでしょうねぇ〜。おじさんは悲しい・・・

今夜もシルバーは「DOIN' THE THING」。ミッチェル&クックのフロントは不動ですが、ドラムが今回はロイ・ブルックスに変わっています。ニューヨークの名門ジャズクラブ、ビレッジ・ゲイトでの白熱のライブを収録したアルバム。スタジオ録音と違って、観客とのコンタクトも相まって、それはそれはの痛快な演奏が続きます。シルバーのピアノもいつも以上にワイルド。全曲9分以上にわたってのアドリブの熱演を堪能できます。やはりこの類のJAZZはライブに限りますねぇ〜。ちなみにこのアルバム、プレミアがついて9000円だそうです。ウッシッシ!

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