2006.01.27

CLASSICS

「おやじさんはそうとうに疲れています。ヨレヨレ。」

IMPRESSIONS by John Coltrane (1961,62,63)

もう週末ですねぇ。光陰矢の如し。いやいや、光の速度は秒速30万キロだから、矢よりも早いですよねぇ。で、そんな週末をフラッシュバック! 午前中制作チーフとお客様を訪問し、新規案件サイトの打ち合わせ。話は構造改革からモルガン・スタンレーにまで及んでしまいました。雑用をはさんで午後から別のお客さまと、こちらも新規案件サイトの打ち合わせ。末永く、どうかよろしくお願いいたします。「喜ばれるサービスを提供し続け、適正な利潤をいただき、長きに渡ってお付き合いいただく」これこそが、あるべきビジネス・パートナーであり、私たち「わんだー」の目指すところです。夜はWebデザイナー講座。今日はひたすら演習に演習。みなさんお疲れのはずなのにがんばってますから、こちらも精一杯がんばりました。で、講習が終わり駐車場までとぼとぼと帰る頃には、一週間張り続けていた糸も切れかかり、疲れがどっと出て、空腹なのに胸がムカムカ。気持ちは歳を追い越せはしません。そういえば、黒豹はいつまでも若くありたいと思うらしい・・・老黒豹、疲れました。

さて今日27日はクラシックの父、モーツァルトの誕生日。今年生誕250年を迎えます。(わかったShiraiさん!)モーツァルトといえば、先ごろ「大全集」という全180枚、25万円のCD集が発売になりましたが、私自身はあまり好きなほうではありません。もっと歳をとって、穏やかで軽やかな音楽が聞きたくなったときには、傾いて行くかもしれませんが・・・とはいえ、やはりライブラリのクラシックの部には、レクイエムから始まって、シンフォニー、ピアノソナタ、ピアノ・コンチェルトなど10枚ほどあります。ただ、よく聞くのは「レクイエム」と「ピアノコンチェルト20番」あたりだけです。レクイエムは数あるこの手の中では最も好きな曲で、そもそもは鎮魂の曲なのですが、逆に落ち込んでる時とかに聴けば、変に空回りの高揚ではない、奥のほうからじっくりと癒してくれるような、そういう力を感じます。まあ、だから鎮魂なのかもしれません。そういう風に考えると、鎮魂曲といいつつ、いたずらに悲しみのどん底に陥れるような、これでもか的哀しいだけの歌って、鎮魂ではないですよね・・・・

モーツァルトといえば、学問的にその音楽の中に「1/fゆらぎ」が存在するといわれています。そよ風、小川のせせらぎ、波の音といった自然界に存在する人の心を癒してくれるゆらぎ。だから胎児にいいとか、熟睡できるとかで、ヒーリングのクラシック代表選手に上げられています。でも、彼の多くの曲は、髪がクルンクルンの貴族さまたちが、仕事もせずに楽しく暮らすためのBGMのように聞こえてしょうがない。どうもまだ、作者の魂の声を聞くには、人生経験が足りていないようです。

大学の友人が、「男はベートーベン、女子供はモーツァルト」などと言っていたことも影響があるのかもしれませんが、私にとって聞くに堪えないのがモーツァルトのオペラ。「フィガロの結婚」なんぞ聞いてウキウキするよりは、「椿姫」の馬鹿な親子を思い浮かべるほうが楽しくて哀しい。もっと言えば「指輪」で黄泉に足を踏み入れるとか・・・

ただ、これはあくまでも主観です。私なんぞがどうこう言うまでもなく、モーツァルトは偉大な天才作曲家であり、聞くべき数多くの音楽芸術を200年前にこの世に残した、歴史に名を残す偉大な人物。「残すべき足跡は、金貨ならず、感動であれ」いい言葉ですねぇ・・・えっ? 誰の言葉かって? 私が勝手に作りました。塀の向こうのあの方に・・・ブログ書き終えたら、久しぶりにモーツァルトでも聞いてみますか。

今夜は昨日に引き続き11月3日のビレッジ・バンガードの2曲と62年、63年録音のカップリング「IMPRESSIONS」です。BV録音の2曲は、昨日のアルバムからすると一気にフリーに入ってしまった感があり、同時期の演奏とは思えません。正直ここまでくると、私なんぞはちょっと戸惑いを隠せない。コルトレーンのフリーは、あくまでもコード進行の分解からのアプローチなので、メロディ分解派よりはわかりやすいとは言え、やっぱりわからない。いずれにしてもフリーはJAZZの破壊だと思うし、壊されちゃったらわかんないじゃーんというのが本音のところです。このアルバムからベースにいよいよジミー・ギャリソンが参加しており、以降のコルトレーンを支えるコンボがめでたく誕生した瞬間でもあります。4曲目の「AFTER RAIN」はドラムスが急遽ロイ・ヘインズとなっていますが、この曲がまたまたなんとも美しいバラード。トレーンはやっぱり歌物が好きだったんですよね。移動の時とか、彼はよく歌を口ずさんでいたようです。でも、相当の音痴だったらしい・・・そんな思わず微笑んでしまいそうな彼の、誰もが知っている、知らない人は知らない名作「バラード」がいよいよ登場します。

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ここで視聴できますよ!

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