2006.02.28

COLUMN

「Playing Manager に相応しい組織へ・・・」

CHICAGO,NEW YORK,PARIS by Jonny Griffin (1995)

今日で2月も終わりです。午前中はお客様のところへ直行してシステム対応。午後、出社してシステム案件の検討やら月末の締め処理やら。忙しい部長にも、いろいろと知恵をお借りしました。そんなこんなで、あっという間に夜になり、デスクの上がでんぐり返ったままでWeb講習に。もんどり返って脱兎のごとく顧客対応しましたが、予定より1時間送れ。お客様には大変ご迷惑をおかけしました。帰宅したのは12時を回っておりました・・・そういえば今日は昼食を食べていなかった・・・人呼んで「仕事ダイエット」。一挙両得です。^_^; というか、完全に「受け・攻め」で言えば「受け」状態。こんな時はつまらないミスや失言に気をつけなければなりません。春も近いのだから・・・(関係ないっつーの)

さて、中小企業の社長は「Playing Manager」、なんて言えばかっこいいのですが、実は結構大変です。右手には経営指南書などを持って、中長期の遠き未来に目を凝らし、かつ広ーい視野で俯瞰しなければならない。一方の左手には鋤や鍬を持ち、額の汗を拭う。今日の糧のために汗水流して働かなければなりません。焦点絞って、視野角2度。もちろん、同時に両方は無理。しかし、お客様のご要求も日々高度なものになり、また社有の技術もどんどん上がってきました。また人員も増え、仕事の量も増え、それに見合った管理能力は、加齢とともに下がってしまって・・・トホホ・・・

で、ここで「攻め」の展開。先日ちらっとお話したように、若干のてこ入れではありますが、組織の見直しというか、戦略対応可能な組織にと手を入れます。基本的にはこれまでどおりですが、私は「代表取締役」から「代表取締役COO」となり、これまでと同じく総務と企画営業部を見ながら、3月より独立させる「ネットサービス事業部」を統括します。ここは、昨年末に始めたポータルを初めとしたASP関連と、サーバ・ホスティングを提供するセクションとなります。一方、これまでどおり制作及びシステムを総括していた私の腹心であり伝家の宝刀、川口取締役が「取締役CTO」となり、制作とシステムをあわせた「ソリューション事業部」を統括します。

というと、これまでと同じではないかとお思いでしょうが、実はこの「名称」にミソがあります。事業部、つまり組織のプロフィット・センター化です。実質は次年度より導入予定ですが、残りの4ヶ月で試行をします。次年度からは予算執行を行い、事業部ごとの独立採算化を目指します。今頃の話か・・・とお思いの方や、たかだか10人超の会社がとお思いでしょうが、中小企業の多くが、なぜ儲からないのかとお悩みのはず。(うちも儲かってはいませんが・・・笑)その原因を仕組み上明らかにするためにも、科学的な経営手法は必要だと思うのです。それも、結果確認の経理的な側面だけでなく、予定や計画に載せて行くこと、そしてそれを今期始めた個人の目標管理と成果報酬にうまくリンクさせることが出来れば、がんばった人に報いることの出来る、あるべき組織になるのではと思っています。来年の今頃、「やっぱり組織変更します」というようなことにならないよう、社員一丸となってがんばります。皆さん、よろしくお願いいたします。

今夜のBGMはジョニーの最後「CHICAGO,NEW YORK,PARIS」です。1995年のアルバム、ジョニー67歳。ロイ・ハーグローブを迎えた2管のアルバム。最新録音の音のいいジョニー節が聞きたくて買ったのですが、さすがに寄る年波のせいか、かつての艶やかさは見られません。でも、若手ミュージシャンを集めて、リラックスムードの中でテナーを楽しんでる彼を見つけたら、これはこれでよしかな? と思えてしまう。4曲目の「HUSH-A-BYE」も、かつての切れ味はありませんが、熟成されたワインのような、渋みのある名演です。シカゴに生まれ、ニューヨークで鍛え、晩年はパリに移り住んだ彼の人生の総決算。ここまでジョニーにお付き合いいただいた方にだけ、こっそりお勧めします。

chicago.jpg

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