2006.03.13
「忘れてしまってはいないか・・・」
JACKIE'S BAG by Jakie Maclean (1960)
花冷えと共に、週が明けました。今朝は徳島の自宅からの出勤だったのですが、猪鼻峠はマイナス２度。チームマイナス６％もびっくり(?）でした。そうそう、マイナス６％といえば、今日も「ころちゃん」の燃費計測の機会あり。今回は高速あり街中ありでしたが、結果は１０．５ｋｍ/L。モビー君の７５％アップ・・・。今週もころちゃんでまいります。（来週あたりはモビー君も出動しないとなぁ）
今日の朝礼の御題は「卒業」でした。なかなか思ってた以上に深い話をいろいろと聞かせてもらいました。いやー本当にうちの社員さん、話が上手になってきました。社長、ちょっとあせってます。「卒業」といえばダスティン・ホフマンではなく、「入学」に「入社」です。弊社も４月から新入社員が入ります。で、１日からいきなりではなく、実は今日から足慣らしのアルバイトが始まりました。１名は制作、１名はシステム担当。いずれ近いうちに、皆さん方にもお披露目いたします。ご指導のほど、よろしくお願いいたします。しばらくは修行の身、とはいえ、うちの社風は実戦あるのみ。明日からはもう、戦闘モードに入っていただきます。今日は風が強く、散る梅の花びらと共に、雪もちらついていました。「net087天気予報」によると、明日も「晴れのち雪」らしいですね。みなさん、お気をつけて。
私は以前からコアなアマゾンファンの一人で、書籍やCDなどの購入はだいがいアマゾンでしますし、Web講習の素材に使ったりもしています。この手のサイトとしては独走中のアマゾン。そのサービス品質の高さも、先日このブログでご紹介したとおり、第一級です。ところが先日、HMVでCDを購入しました。アマゾンには在庫がなかったからです。以前からちょくちょくそういうことがありました。まあ、アマゾンに在庫していないようなレアなCDを求める私も悪いのですが、JAZZやクラシックのCDの在庫は、HMVの方が実ははるかに豊富なのです。（アマゾンには中古という奥の手もありますが・・・）最近、ますます求めるものがレア化してることも一因でしょうが、この傾向は進む一方。最近はアマゾンの素晴らしい検索エンジンにも、物足りなさを感じるようになりました。私は一介の音楽ファンです。それがアマゾンから初めて、アマゾンから卒業しようとしてる今日この頃・・・
さて、私たちのビジネスはどうでしょうか? アマゾンを目指し、サービスの品質向上に日々努力する。これは正しいことでしょう。しかし、お客さまの指向や成熟度は変化し続けている。ここで私たちが忘れてはならないことは、私たちは「IT屋」だということでしょう。
よく、直接売っているものを敢えて避け、例えば魚屋さんが、「海の幸による夕食の団欒をお届けする」というような経営理念を掲げます。一時、こういう切り口が流行ったこともあります。そして、ぶっきらぼうな店主より、懇切丁寧あるいは上質なサービスを提供する店のほうが流行る昨今です。でも、そもそも顧客の求める夕食の食材がそこにないのなら、どんなに上手に別のレシピを紹介しつつ別の魚を紹介しても、いずれは顧客は離れてゆきます。それが実は「コア・コンピタンス」であるべきことなのでしょう。もちろん、「品揃え」というのはe-Shopサイトでは必須といわれています。しかし、どの店もこの｢サービス」に目を向けている昨今だからこそ、今一度、原点に戻る必要があるような気がします。はて、うちの品揃えは大丈夫でしょうか? 品質は? 納期は? また、考えなければならないことが増えました。
今夜はジャッキー最後のアルバム、「JACKIE'S BAG」です。前半３曲が、ドナルド・バードとの２管、ソニー・クラーク、チェンバース、フィリー・ジョーによる全曲オリジナル。後半３曲が、ブルー・ミッチェル、ティナ・ブルックスによる３管に、ケニー・ドリュー、チェンバース、テイラー。１枚で２度おいしいアルバムになっています。ジャッキーは、それなりに名の売れたアルト奏者なのですが、ブレイキーの「モーニン」やロリンズの「サキコロ」のようないわゆる代表作というものがありません。だからこそ１９６０年録音のこのアルバムなどは、ジャッキーの代表作と言えるもかもしれません。作曲家として全６曲中５曲を提供し、２セットの異なるメンバーとのジャッキーによるポスト・ハードバップ集であるこのアルバムは、彼のポストのなかの最も右寄りと左よりという、狭いながらもストレートな、彼の持ち味をしっかりと味わえるものになっています。バードに愛され、マイルスに鍛えられ、モンクに学んだ少年ジャッキーの、ひとつの頂点を確認することが出来ます。レフト・アローンではない、「男、ジャッキー」を聞いてみたい方に・・・それにしても、BNのジャケットはお洒落です。
