2006.04.19

COLUMN

「攻めますか?受けますか?」

THE SIDEWINDER by Lee Morgan (1963)

今日も出たり入ったりの、まるでパチンコ玉のような一日でした。見積りやら書類作成やら企画・計画などいろいろ。制作グループもしっかりデザインの勉強会をしていましたねぇ。CSSはみんな卒業? 夕方いきなり「社長、やりますか?」って部長、なんだっけ? 「けんか?、それとも腕相撲?」ってなわけで、忘却のかなたにあった「ネットサービス事業部」のミーティング。そんなこんなの、相変わらずトホホな私をよそに、確実に夕日は西に沈んでゆきました。

最近このブログで「戦略」やら「戦術」という言葉がすっかり姿を消しました。そうです、とうとう弊社社長も、平和主義者に・・・な訳はなくて、相変わらずやってます、地下深くで。そんなわけですから、同じく相変わらず攻めるときもあれば受ける時もある。どっちが楽かといえばやっぱり攻めてるほうが楽ですよね、こちらのペースで進められることが多いし、考えた予定のストーリーをトレースできます。また不測の事態に対する臨機応変な判断に酔ってる自分がいたりします。トホホです。

でも、受けてる時はきつい場合が多い。じりじりと後退してて、気がつくと後ろは断崖絶壁なんてことも・・・いちばん性質(たち)が悪いのは、いわゆるゲリラ戦といいますか、どこからいつ何時、何が噴出すかわからないような、人呼んで「もぐらたたき状態」。そんな時は、いつまで続くのかと、気も遠くなってしまいます。貧血起こします。

まあ、どなたもそういう感じだと思うのですが、世の中、攻めるのが得意な人もいれば守るのが得意な人もいる。孫子の兵法にもありましたよねぇ。以前ネット上で「受け攻め度」なんてのが流行ったことがありましたし、一部のギョーカイでは「S」と「M」なんていう言葉もあります。ってことは、得意不得意は5分と五分? 私のように攻めるのが好きな人がいれば、守る(受ける)のが好きな人も同じだけいる!?確かにキャッチャーがいないと、ピッチャーばかりでは野球は出来ませんもんねぇ。絶対数は投手の方が多いですが・・・でも、個人的には攻めるのも受けるのも好きかなぁ・・・って、何の話じゃー!!ちょっとぼろが出そうなので、今日はこの辺で。

今夜はリー・モーガンの2枚目、いよいよの「THE SIDEWINDER」です。テナーにジョー・ヘンダーソン、バリー・ハリス、ボブ・クランショウ、ビリー・ヒギンズのリズム隊による1963年録音のアルバム。いわゆるJAZZロックです、8ビートです、かっくういいのでちゅ。本邦初顔合わせのヘンダーソンとのユニゾンやハーモニーも息ぴったり。メッセンジャー育ちゆえに、モード系とは対照的なファンキーなタッチなのですが、やんちゃ坊主も大人になって、でもやっぱり肩で風切ってるじゃんな名演ぞろい。ジャズとロックとファンクの混血美人のありようのひとつ。「モーニン」はそば屋の兄ちゃんが、ちゃりんここぎこぎ口笛吹いてたという伝説もありますが、タイトル曲の「THE SIDEWINDER」はそれに劣らぬヒット曲。で、なんと言ってもぶるっと来るのは2曲目の「TOTEM POLE」。もーたまりましぇーん。ステージでフロントラインの奏でるこのハーモニーを聴いただけで、おいら腰が抜けてしまいそう。アルバムにはこの曲の別テイクも入っていますが、こちらはやや緊張感のない谷町ブルース。いずれにいたしましても、ちょっと左肩の落ちた中年のおじさまにお勧めのやくざな一枚です。

sidewinder.jpg

ここで視聴できますよ!

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