2006.04.27

COLUMN

「コンプライアンスは一人の社員から」

MILES DAVIS ALL STARS vol.2 (1952,53,54)

トホホ社長、今日はいずこに・・・はい、高速を走って150km、神戸に行ってまいりました。いえ、仕事ですよ、ホント。今日も機器設置納品。(またかよ!)いやシステム案件がタイトだというので私が直接行ってまいりました。そうですよね、部長! でもって、モザイクの近くでおいしいフォーのランチしてきました。仕事ですか? 仕事のほうは、いろいろと予定外の事もあり(ま、またかよ! )、帰社したのは定時を過ぎておりました。トホホです。書類に目を通し、捺印したり回覧したり、部長に急なお願いしたり・・・よ、よろしくお願いいたします。部長様。さて明日はゆっくり・・・いや明日も機器納品があった・・・相変わらずトホホのホのホでした。

昨日、「詐欺まがいのサイト屋」(まがいではなく詐欺そのもの?)のお話をしたら、何件かお客さまなどからお問い合わせをいただきました。もちろん実名はご勘弁ください。「営業妨害」などと言われて、「詐欺師」から逆に訴えられたのでは本末転倒ですから・・・

最近は、特に大企業を中心に企業のコンプライアンスが問われています。これは何も、大企業だけでなく、中堅中小企業や私たち零細企業、各種団体や役所など含め、全ての役務提供者には求められて当然のことです。公共サービスの提供者はもちろんですが、私企業であってもその存在が社会性というか、社会が喜んでその存在を求め、認めていただけるものでなければならない。これも当たり前のことです。私企業であれば利益を求めるのも当たり前のこと。しかしそれは目的ではなく結果であるべきです。そしてそのプロセスは世に対して正しいものでなければならない。「世界一の大企業に」という素晴らしい夢=目的を持った会社が、手段や方法を間違えてしまったために、元社長は94日間の拘留の後、今日保釈となりました。正しい道も誤った道も一本ではない。常に自らに、「この道は正しいか」を問いかけながら、歩み続けたいものです。

「私たちはお客様の親身となってご相談にのり」
とある制作会社のサイトにあった文章の引用です。文章がおかしいのは、まあいいとして、なんだかどこかの金融業者さんのキャッチみたいです。いきなりここから入りますか・・・って感じです。「親身」というのは「親」が「我が子」を心配するかのごとく、お客様のことを自分のことのように捉えることですよー。大丈夫でしょうかー? 身内でだましあいはないですかー? (笑)そういえば前の会社で服務規程違反で懲戒免職になった社員さんがいるとか、守秘義務違反で同じく懲戒免職になった社員さんがいるとか・・・業界は狭いですからねぇ・・・「悪事千里を走る」ですね。というか、「頭隠して尻隠さず?」。そうそう、プレス用にとPVを二桁も三桁もごまかすのもやめましょうねぇ。さてさて、わんだーの社員さんは全員、一人一人が身を清め、おのが身を引き締めて、真の「お客様のため」の業務にあたって下さいね! 「心・技・体」です。

さてさて「マイルスよもやま話」の第5話(あれっ? 帝王物語ではなかったのか?)。今日も引き続き「MILES DAVIS ALL STARS」、今夜は「Vo.2」です。「BN1502」なのです。昨日の「Vol.1」が52年、53年の録音から構成されていましたが、今夜の「Vol.2」は52年、53年、54年の、つまりBNでの録音の全てが入っています。順序は昨日同様に入れ子状態なのですが、実は今夜の選曲はアルフレッド・ライオン本人によるらしい。つまり決して「Vol.1」の残り物などではないのです。

年代を追って聴いてみると、52年ものの「WOULD'N YOU」にマクリーン作の「DONNA」、やはり「使用前」から「使用後」へとあらためて聴いてゆくと、52年物はやはり音に張りがないような・・・53年物の「I WAITED FOR YOU」、しっとりとしたバラードなのですが、なんとなく疑心暗鬼に音を探る様子がちらほら。いえいえ、帝王様に限ってそんなことはないのですが、そう聞こえてしまうのですぅー。そして薬(ヤク)から完全に立ち直った54年物の同じくバラード「IT NEVER ENTERED MY MIND」、うん、同じように響いてはいても、なんだかマイルスさま、何かを掴んだようなしっかり感がある。また使用前録音では自信のなさからか3管での録音ですが、使用後の54年はワンホーン。私はトランペットは吹けませんが、サックスなどと違って、連続演奏というのはそれはそれは大変な楽器らしい。このあたりも変化の兆しというか自信の表れといえるのではないでしょうか? 仕事がないのに録音してくれたと、単にウハウハ喜んでただけではなく、もしかしてこの時期、明日をにらんでいろいろと自分の音というかフォーマットを探っていたのではないでしょうか?

太鼓がクラークからブレイキーへ、ピアノがコギンズからシルバーへ。そしてこの後、いわゆる「水銀のような音」を見つけ出した彼は、ガーランド、チェンバース、ジョーンズに最適解を見出すのです。まあこのリズム隊も一時の、激しい変化の中の「ひと夏の花火」のようなものではありましたが・・・

いずれにしても、御大ライオン自らの選曲だけあって、本当に素晴らしいアルバムです。私はこの2枚のアルバムを年代ごとに3枚にCD化しなおして聴いております。そもそも最初の10インチLPはこのフォーマットだったとか。で、ですねぇ、実はこのアルバムの1曲目は、54年録音の「TAKE OFF」、それもマイルス作です。どうです、わかります? この意味。そうです、いよいよ「帝王マイルス、テイク・オフ! 」なのであります。いきなり3Gのフル加速なのです。中山さんの言うとおり、100枚のJAZZアルバムを聴くより、このアルバムを100回聴くべきです。一枚買えばいいのです。買いましょう。1500円で100回楽しめる。1回15円であなたをパラダイスにお誘いします。しかも24bitです、フルカラーです。(ちゃうか・・・)さあ、聴きましょう、30回くらいでもいいですが・・・

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