2006.05.27

CLASSICS

今夜の子守唄は・・・

無言歌集 メンデルスゾーン

作曲家フェリックス・メンデルスゾーンは、ハンブルグの裕福な銀行家の子息として生まれ、他の多くの作曲家のように経済的な苦労なしに生涯をすごした音楽家です。ロマン派に属する彼の楽曲は繊細で甘美であり、幸福感に満ちたものが多いのも、そういう影響なのかもしれません。以前ご紹介したヴァイオリン協奏曲もそうでしたよね!

彼は作曲家として有名ですが、優れたピアニストでもありました。1836年、27歳の時にフランクフルトに客演指揮者として訪れた際、セシル・ジャンルノーという美しい女性と知り合い、その後結婚。二人は甘く、また豊かな生活を送りました。その結婚から6年後に作曲されたのが、無言歌集の中で最も有名な「春の歌」です。この無言歌集は他にも、「紡ぎ歌」や「五月のそよ風」などの有名な曲から、「海辺で」や「胸騒ぎ」などの美しい調べの全49曲からなっています。

アンドラーシュ・シフの演奏は、そのうちの22曲を取り上げたもので、曲の持つ甘美な調べだけに流されることなく、しっかりとした演奏を聞かせてくれます。春ももうすぐ終わります。名残の季節に、美しいピアノの調べに包まれながら、夢の世界へ・・・

1.海辺で
2.紡ぎ歌
3.浮雲
4.胸騒ぎ
5.五月のそよ風
6.旅人の歌
7.ヴェネツィアの舟歌 第1
8.慰め
9.さすらい人
10・小川に
11.ヴェネツィアの舟歌 第2
12.子供の小品
13.甘い思い出
14.後悔
15.ないしょの話
16.不安
17.宵の明星
18.失われた幸福
19.デュエット
20.子守唄
21.春の歌
22.タランテラ

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