2006.06.22

COLUMN

「信頼とは」

AT CARNEGIE HALL (1961)

木曜日になりました。(いちいち言わなくてもわかっておられるとは思いますが・・・)今日は6月らしい、雨の一日でした。今年は「から梅雨」かと思っていましたが、今日は土砂降りに近い状態でした。でも、この時期って、雨が必要なんですよね。この時期に降らないと、一年の季節のめぐりがおかしくなってしまう。最近、雨が好きになったし・・・人も会社も同じですよね。雨の日もあれば晴れの日もある。雨の日って、悪いことのたとえによく使われますが、雨って素敵ですよねぇ〜。って、私だけ?

午前中お客様を訪問、午後からは調整業務あれこれ。お仕事をいただいたり、納品があったり・・・キックオフにクロージング、月末も近いですから、社内もばたばたしてます。午後には同友会のお友達、パン屋のHさんの配達があったり、夜は同友会の6月例会。今回はうちの担当で、「社長と社員で会社を創る!」というテーマで、新支部長の楽しくも示唆の多い講演をいただき、その後グループ討議。勉強になりました。K島さんも9支部からゲスト参加・・・???やはり影の仕切り屋ですなぁ〜2次会のお食事会も参加させていただきました。N山さんがそんなに近しい方だとは・・・世の中、本当に狭いですねぇ〜。これからもよろしくお願いいたします。M田村G長さん、司会のK西さん、お疲れ様でした。そしてM宅さん、ありがとうございました。

今日の同友会で特に印象に残ったのは「信頼」と言う言葉でした。皆さんはどれほど沢山の「信頼」できる友人知人仲間を持っていますか? どれほど沢山の人から「信頼」されていますか? ここでいう「信頼」というのは、闇雲に信じたり、勝手に当てにしていると言う意味の「信頼」ではありません。相手をきちんと理解し、自分を理解してもらったその上で、「信じきり頼りきること」。自分以外の人間を「信頼」することって、実はすごく大変なことです。リスクもあるし、度胸もいる。でも、真の人間関係はこの「信頼」の上にしか築く事は出来ませんよね。ましてや自分のことを自身が信頼できないのに、他人が信頼してくれるはずもない。まずは「自分に嘘をつかない」「自分に言い訳をしない」からですかねぇ〜。えっ? 私ですか? えーっと、まずは自分から・・・・今日もやっぱりトホホです。

今夜はマイルスは記念すべき30夜、いや別に何の記念でもないのですが・・・「AT CARNEGIE HALL」です。1961年5月19日、マイルスさまも楽しみにしてたというギル・エバンス・オーケストラとのカーネギー・ホールにおける共演ライブです。帝王様はギルが好きだし、「信頼」してる。そして彼のオーケストラと共演することを楽しみにしてたわけですが、私自身はオケバックの帝王様はいいと思ったためしがない。9重奏団もそうだったし・・・で、いけてないジャケットともども、全く期待していませんでした。だって、このジャケット、なんでマイルスさまが象の角に乗っかってるの?

1曲目「So WHAT」オケの「バンバンバーン」から始まり、トランペット軍団が「ビュヤー」っと吹いて始まる珍しいパターン。で、実際演奏が始まると、当時のクインテットの5重奏(これって頭痛が痛いってやつかなぁ)なのですが、マイルス「パーン、パーン」といつもどおり、いやいつもにも増して吹き飛ばします。続くモブレイのソロ、そう、例のモブレイです。ところが意に反してなかなかどうして、いい。いやー、いいじゃん、やるじゃん。ブラックホークのモブレイとはまるで別人のよう。さては2ヶ月で彼も成長したか・・・バップではなくしっかりモードっぽくやってます。で、マイルスとタメに素晴らしいのがケリーのピアノ。もう、「どうしちゃたんでしょう」の名演。ちょっと音が悪いのが難点ではありますが・・・(SONYのリマスター技術をもってしてもここまでか・・・)というか、こんな名演、ブラックホークでさんざんやって欲しかった・・・

2曲目はバラードの「Spring Is Here」。後ろで私の嫌いな「ビュヤー」が聞こえますが、音量低め。それよりどうです、このマイルスさまのオープントランペットのバラードは・・・これぞ有史以来のペッターのお手本、これぞまさしく帝王のバラード。3曲目「No Blues」では、コブもがんばってます、スタコラ叩いてます、しっかり似てます、トニーに。チェンバースのベースともども、ブラックホークよりちゃんと聞こえる。これはケリーのピアノにも言えることなのですが・・・で、このブルースナンバー、やっぱケリーのもんです。チェンバースのソロもいけてます。もちろん帝王は最高ですが・・・。

4曲目「Oleo」、マイルスいかした怒涛の100連発、でも音割れてまちゅー。モブレイもぼちぼちがんばってますねぇ。5曲目は「いつか王子様が・・・」(あえてニホンゴです)そしてナミダナミダの「The Meaning Of The Blues / Lament」。ラストは「New Rhumba」。ビッグ・バンドもので、マイルス元気に吹いていますが、どこかにやるせなさを感じるのは、新しい時代の風を感じていたから? 黄金の60年代クインテット結成まであと2年です。とにかくも、モブレイ参加のアルバム中、ベスト版だと思います。よくぞここまで吹いてくれたのモブレイファンにもお勧めの一枚。とにかく元気いっぱいの帝王マイルスが聞けます。コンプリート収録の「アランフェス」はもう不要と見た。

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