2006.12.22

COLUMN

「本質論よりも事象を楽しもう!?」

昨日は午前中からお客様を訪問させていただき、ビジネススキームからWebまでの打ち合わせをさせていただきました。SHOPサイト構築の場合は、構築自身がある意味目的となるわけですが、品揃えなどを見直すいい機会になります。一方、広報が目的のサイトなどの場合は現状のビジネスモデルやそれを実現する組織などを見直す絶好の機会となります。また四方山話もお客様と私たちが相互に理解しあうのに必須です。とか何とか言いながら、長時間お付き合い頂き、本当にありがとうございました。

夕方からもお得意様を訪問。夜は同友会のビジョン策定委員会に出席。業種・業態・規模など千差万別の会員さんの総和となるビジョンの策定ですから、緊張もしますが逆に全体を包含するという意味では大きく柔らかい発想が必要です。活発な議論の後、うちの第一グループはビジョン項目の素案だしまで成功。織田グループ長以下、皆さん長時間お疲れ様でした。

さてこの週末は「クリスマス」です。今日は、今週の自社の朝礼のお題でもあり、また私をはじめ仏教徒(?)にとってはなんともあいまいなこの「クリスマス」という行事に関する私的考察をば・・・。

まずは誰でも知っているお話で、「クリスマス」とは何か。クリスマスはキリスト教の教義の三位(神・子・精霊)のひとつであるイエス・キリストの誕生を祝う日ですね、はい。正式には降誕祭とも言います。つまり「神が人間として産まれてきてくださったことに感謝しこれを祝う日」ということです。

欧米などのキリスト教圏では、本来クリスマスには何をするのか?基本的には教会に行って神に祈りをささげ、家族と過ごし、またプレゼントを家族で交換する。プレゼントを贈る気持ち、「愛」の日でもあるのです。

キリスト教の中でもカトリックの影響の強いイタリアやフランス、スペインなどでは、クリスマスは12月25日に始まり、1月6日に終わるそうです。クリスマスの飾り付けは23日頃に行い、24日の夜、つまりイエスが生まれた時間をクリスマス・イヴとして祝います。もちろん教会ではミサも行われます。子供達がプレゼントをもらうのは、飾り付けを片付ける前の1月6日になるそうです。

最近はどこのおうちでも見かけるクリスマスツリー。モミの木は精霊が宿る常緑樹ということで選ばれています。私たちは通常、星とかキラキラボールとかモールとかで飾り付けしますが、本来はキリストの誕生の話に登場する場所や人物の人形を飾り付けるそうです。で赤ん坊のキリストだけは24日から25日に日付の変わる深夜に登場します。このとき三人の東から来た賢者は、離れた場所に置かれ、毎日子供達はこの人形を少しずつキリストの生まれた厩へと近づけて行きます。1月6日になってようやく三人の賢者はキリストに出会い、お祝をします。つまり、てっぺんの星は、東方の王様にイエスの誕生を知らせたあの流れ星だったのですねぇ。そして子供達は、この日になってやっと、三人の東から来た賢者からのプレゼントを手にすることになるのです。つまりクリスマスツリーとは、聖書に記述されたとおりのイエス誕生の物語を再現する場所であるわけですねぇ。

おつぎはサンタクロース、クリスマスと言えばサンタクロース。このサンタクロースというキャラクターの起源は、4世紀頃の東ローマ帝国小アジアの司教で、キリスト教の教父であった聖ニコラウスの伝説を起源とするそうです。この司教が「三人の娘を結婚させるお金のない父親の嘆きをたまたま聞いて、気の毒に思い、夜になってからその家に金貨を三つ投げ込んだところ、それが靴下の中に入った」という逸話。靴下の中にプレゼントを入れる風習は、この伝説に沿っているのです。つまり東方の賢者が、いつの間にか「サンタクロース」というキャラクターにとってかわっています。西欧でもこの辺は矛盾があるのでしょうねぇ。

最近アメリカでは、キリスト教以外の宗教に配慮して、この時期「メリー・クリスマス」と言わず「ハッピー・ホリデイ」と言うそうです。

さてさてわが国日本では「クリスマスツリー」は正月の門松みたいに飾るもの(門松には、それはそれでちゃんと意味はあるのですが・・・)、そしてサンタが24日の夜に赤白の服を着てプレゼントを運んでくるものなんてことが常識になっています。だいたい赤白の服というのは、コカコーラ社が自社のCIカラーをCMに使ったのが始まりなんて話もありますが・・・。最近は12月に入ると、家の周りをピカピカで飾ったおうちをたくさん見かけるようになりました。何故か若い恋人たちは二人きりで過ごし、プレゼントを交換しなければいけない日でもあるらしい・・・。んー確かにいろいろとロマンティックではありますがねぇ、正月休みも近いので、浮かれ気分にもなりますし・・・。

長年の懸案事項なのですが、結局今年も解決の糸口を見出せず、また悩みが増えました。まあ、本質論議はおいといて、目の前のイベントを楽しみましょうか!人生一回きりで、しかも短いんだし・・・。

INDEX

CATEGORY

ARCHIVE