2007.01.17

COLUMN

「勝利と驕り」

昨日は(も)県外出張で、サイトの企画に関する打ち合わせをさせていただいておりました。「基本はリアルのビジネスモデル再構築」です。お客様の袂には方法論としての手段はたくさんあるのですが、大切なことは「顧客視点」です。自社のミッションに「お客様に密着し、お客様の目で見て頭で考え」というくだりがありますが、ここで言う「視点」は打ち合わせをさせていただいているお客様のもうひとつ向うの「お客様の視点」。いわゆる「エンドユーザ」と言われる対象です。またその会社の事業ドメインがそのままエンドユーザの視点から見た範囲、つまりスコープとは限りませんし、Webサイトで実現するものはさらに限定される、限定する必要がある場合もあります。

最近は強烈なメッセージ(「あなたは間違っている」とか「悩み無用」etc)やSEO的な要素にばかり目が奪われがちですが、やはり時代は変われどマーケティングの本質は構築されているはずの「顧客ベネフィット」の仕組みを明確に伝えることです。温故知新、コトラーに学べですかねぇ。

中段のネタ、今日は何でいきましょうか?最近、クラシックの話題がとんでいるのは、落ち着いた時間を持てていない証拠。ええ、映画は見るのに・・・です。しかもここんとこ「攻殻機動隊S.A.C. & 2nd Gig」三昧してますし・・・。「空の写真館」や「今日の一休み」がないのは、心に余裕のない証拠。ん・・・情けないです・・・。

そんなこんなではありますが、とりあえず上杉謙信公家16か条、いっときます。その5です。

「心に驕りなき時は人を救う。」

トホホ社長がなんでも勝負事で考えてしまうのは、生まれ持っての悪いくせなのですが、もちろん何時いかなる時も馬鹿の一つ覚えで「勝ち」に行こうとするわけではありません。(本当なかぁ〜)「勝ち負け」に意味のないことや、「勝ち負け」そのものが存在しないこともたくさんあります。(確かに〜)でも「市場」という「戦場」、それも「ブルーオーシャン」ではない「レッドオーシャン」真っ只中で事業を展開していると、やはり「勝った負けた」の勝負事って日々結構多いものです。

「勝って冑の緒を締めよ」と言う諺があります。運良く連戦連勝だとしても「驕れる者は久しからずや」です。そして、たとえなかなか武運に恵まれずようやく百戦に一勝を得たとしても、決して「奢る」ことなどなく、喜びをかみしめ喜びを仲間と分かち合い、次なる戦いの準備に粛々と身を挺する。そういう心の時は、敵味方なく「人を救う」余裕も生まれます。勝つべき戦いには勝つこと、しかし戦いが終れば結果だけですべてを判断することなく、人に対して常に尊敬や謙譲をわすれないこと。私たちは必ず周りの人たちの「義」に支えられて生きています。敵に塩を送った謙信ならではの言葉ではないでしょうか?

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