2007.02.14
「ブルー・オーシャン戦略」
最近、読書をする時間がなかなか持てず、月に1冊も読めていない状況に今日もまたまたトホホです。忙しいというのは言い訳ですよね。一日数十分でも1ヶ月では数時間。目的を持たない時間を過ごすことも必要ってのも、言い訳ですよね、はい。
最近読んだのは、W・チャン・キム&レネ・モボルニュ共著の「ブルー・オーシャン戦略」。私たちを取り巻く経営環境は、ポーターに代表されるいわゆる競争原理に支配されており、「ローコスト」か「差別化」しか戦略を持ちえない。そのような血みどろの「レッド・オーシャン」では、コリンズの言う「ビジョナリー・カンパニー」も栄枯盛衰ではないか。ならば、戦いに明け暮れることをやめ、血しぶきに染まることのない大海原、「ブルー・オーシャン」を創造しようではないか。ということで、ブルー・オーシャン戦略と言うべき成功事例やその定義、そしてそこでの戦略策定の方法論が述べられています。
「イノベーション」という言葉があります。新しい市場や商品を世に出し、他社よりも先を行く。あるいは他社にはまねの出来ない「コア・コンピタンス」で、市場優位を築く。それでも、周りは黙って指をくわえて見ていてはくれませんから、常に模倣者やフォロアーの追撃を振り切りながら市場をリードしてゆく必要があります。全速力でマラソンを走り続けるようなものです。このイノベーション戦略とブルー・オーシャン戦略の違いはなにか?というところで、急速に興味を失ってしまいました。戦略構築の方法論も、方法論と言うにはいまひとつロジックが不足しているし。
現時点でのうちの会社の事業の主軸は、Webベースのコンテンツ制作・システム構築です。まさに「レッド・オーシャン」、大小数十社の同業者で、狭い市場を争っています。「競争に勝ち残れないものは、一人勝ち残っても立ち行かない」というのが私の持論でもありますが、「あればなおよいブルー・オーシャン」。ブルー・オーシャンといえば、車にでも乗って出かければそこに広がっているような気がするのですが、それは庵治だったり仁尾だったりします。やはりイノベーションしなければなりませんよね。はてさて、ものを考えるような余裕は、この私のアガサ・クリスティ風に言えば「灰色の細胞」に残っておりますでしょうか? Il n'y a rien...