2007.03.22
IN HER SHOES 邦題:イン・ハー・シューズ
女弁護士としてのキャリアを築いてはいるけれど、自分の存在価値を仕事にしか見出せず、自分のためにと高価な靴を次々と買い揃えるキャリアウーマンの姉ローズ(トニ・コレット)。一方、気短でおっちょこちょい、自己中心的で女性としてのルックスを餌に男性を渡り歩くマギー(キャメロン・ディアス)。そして、全く性格の異なる二人姉妹の祖母エマ(シャーリー・マクレーン)の3人が、それぞれあるべき自分を見つけてゆくヒューマン・ドラマ(?)。
勝手気ままなその日暮らし、大人になっても小遣い欲しさに引き出しから親のお金をくすねるマギーは、とうとう義母に追い出され、姉のローズのアパートに転がり込みます。前向きに生きようとしてもなかなかうまく行かない。とあることで姉妹大喧嘩のあげく、マギーはアパートを訪ねてきたローズの彼氏で上司でもある男とベッドイン。事の最中に帰宅したローズは、当然の如くマギーを叩き出します。行き場を失ったマギーは、ふとしたことから死んだ母親の母、つまり義母エマの存在を知り、マイアミへと向かいます。
マイアミでも相変わらずの暮らしをしていたマギー。祖母として、また死んだ彼女たちの母に対して誤った教育をしてしまったことに気付いたエマは、マギーを指導し、マギーもまた本来自分の持っている人間力を生かす生き方をやっとそこで見つけてゆきます。
ただ・・・。まず3人が揃って、かつそれぞれが何かに気付くという設定にも関わらず、前段が長すぎて、話の骨子がなかなか伝わってこない。それぞれの気付きの瞬間も、なんとなくぼやけてしまって、最後で結果みんないい人になったよ、みたいな弱さがある。マイアミのシーンの劇的な色や季節感の変化はあるんだけれど、その背景の中で最初、マギーは同じだめだめ人間やってるし・・・。
タイトルの「IN HER SHOES」。タイトルであれこれ判断する私の悪いくせは別にして、このいいタイトルの意味も、なんとなくぼやけたままになってしまってて、誰もこのことには一言も触れないし・・・。女性の、姉妹を持つ方が見ればまた違った思いも残るのかもしれませんが。キャメロン・ディアス、いい女ですが、それも瑣末さに隠れてしまって・・・。確かに、きれいな脚、してますが・・・。「えっ、終わり?」というのが正直な感想でした。原作は知りませんが、もう少しいい内容にできたのでは?
出演:キャメロン・ディアス,トニ・コレット,シャーリー・マクレーン
監督:カーティス・ハンソン
BOSS的には・・・★★☆☆☆
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
2006-04-07
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おすすめ平均:
良く作り込まれたドラマ
これだけは。。。
女同士
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