2007.03.27

Movies

バッテリー

えーっと、あなたは野球好きですか?イチローとか松坂とか、そんなすごい連中の話ではなく、子供の頃、その辺の原っぱとか稲刈りのすんだでこぼこの田んぼで草野球、やりませんでした?もしかして、夕闇が迫ってボールが見えなくなるまで、帰ったらお母さんにしかられることも忘れて、野球、やってましたか?もしそうなら、この映画、絶対お勧めです。

ご存知の方はご存知の、累計500万部突破、あさのあつこ原作の小説「バッテリー」(角川文庫刊)の映画化です。主人公の原田 巧(林 遣都)はリトルリーグの豪腕ピッチャー。小学生離れした速球ではありますが、レベルや目指すもののチームメンバーとの差がありすぎて、孤独を一人背負って生きている。彼には病弱の弟、青波(鎗田 晟裕)がいます。中学進学前の春休み、その弟の病気療養もかねて、母方の実家である岡山県のとある田舎町に一家で引っ越してきます。そこで巧が出会うのが、「バッテリー」の相棒、永倉 豪(山田健太)。普通ならそうそうミットに納めることの出来ない巧の剛速球を受け止めたことから、二人に友情のようなものが芽生え始めます。

もちろん話はそこでは終りません。病弱の弟をかばい、巧に冷たく接する母の真紀子(天海祐希)、かつて甲子園監督を務めたこともある巧のよき理解者である祖父の洋三(菅原文太)、そして俺たちのときにも、いたよなこんなやつって感じの個性豊かなチームメイトに同級生やライバルたち。この映画の登場人物たちが描き出すのは、野球を通して人が人として成長し、また誰もが家族や友人の優しい心に支えられて生きているという事実。そして、そんな暖かい人の輪の中で、誰もが今、ちっちゃいことだけどやるべきこと、できることがあるという、ささやかでひそやかな物語です。「バッテリー」とは結局、ピッチャーとキャッチャーであることを超えて、人と人との信頼と愛情の関係なのです。

田舎町での少ない登場人物の物語ではありますが、最後まで味のある展開になっています。この辺は、監督の滝田洋二郎の思いがこめられた結果?ちなみに滝田監督はカープファンらしい・・・

えーっと、野球、やってなかった?でも、よかったら見てください。多分野球、やりたくなると思いますよ!只今、ロードショー公開中です。

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BOSS的には・・・★★★☆☆

バッテリー 特別編 (初回生産限定版) (あさのあつこ書き下ろし小説付)

角川エンタテインメント
2007-09-07
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おすすめ平均:4.5
4爽やかという言葉がぴったり
3ちょっと浅いなあ・・・
3巧と豪の成長のシーンが中心

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