2007.05.22
CHARLIE'S ANGELS 邦題:チャーリーズ・エンジェル
ええ、今頃「チャーリーズエンジェル」ですが、何か問題でも?
70年代後半にファラ・フォーセット現象を巻き起こした「チャーリーズエンジェル」TVシリーズは、ひたすらファラ・フォーセット・メジャーズ、ケイト・ジャクソン、ジャクリーン・スミスの3人の女性のキャラクターで成り立っていたという記憶があります。第2シーズンで、ファラの跡を継いだシェリル・ラッドもかわいくて強かったなぁ〜。で、今回お尻フリフリのキャメロン・ディアスを擁した映画版はいかがなものでしょうか???
物語は、チャーリー探偵社のエージェントの3人が、誘拐されたコンピュータ・ソフト会社のエンジニアを探し当て救出するというもの。そもそも、ファラの狼ヘアー1本におんぶに抱っこ状態の人気シリーズだったのですが、バトンを受けたキャメロンが、ファラを向こうにその存在感を出せるか!?特に今回、サル顔が強調された結果になったキャメロン・ディアス(MacGはキャメロンが嫌い?)に、「50回目のファーストキス」で(は)名演したドリュー・バリモア、「バリスティック」のストイックな打ちまくり姉ちゃんのルーシー・リューの3人が、最先端のVFXとワイヤーアクションというマトリクス風に大暴れします。
大暴れしますが・・・、正直なんなんじゃ〜の感。ドリュー・バリモアは明らかにミスキャストですが、なぜかプロデューサーでもあるから、ここですでにこの映画は終わっている。リュー姉さんも、あのストイックな表情はどこへやらのおばかな作り笑顔。キャメロンはボーダーフォンとは打って変わって、どうしようもないおばちゃん風スケベ笑い・・・。
物語自体は、最先端の機器を使用しながらも、非常にオーソドクスな展開で、2時間持たすための仕掛けもいろいろ用意されてはいるのですが、だからどうした何なんだ・・・。とにかくドタバタ・コメディとして割りきって見れば、納得はできなくても我慢はできますが・・・。監督のMacG、MTV出身らしいのですが、単刀直入・一点集中があだとなり、細かいところに全く気が向いていない。ざらざらと流れるストーリーに、明晰な頭脳のはずの3人の乾いたお馬鹿な笑顔が鼻につく、生涯封印物の1作でした。「キャメロン命」の方は、是非思考停止してリピート再生を!ええ、足は長いですよね、確かに・・・。
出演:キャメロン・ディアス,ドリュー・バリモア,ルーシー・リュー,ビル・マーレイ,ティム・カリー,クリスピン・グローヴァー
監督:マックG 2000年
BOSS的には・・・★☆☆☆☆