2007.06.04
NORTH COUNTRY 邦題:スタンドアップ
映画ファンの皆様、お待たせいたしました。映画のお話です。
1975年。当時は男の世界だった採掘工場で、一人の女性がセクシャルハラスメントを乗り越え、自らの誇りを持つまでの物語。社会派ってやつでしょうか?
夫の暴力、いわゆるDVに耐えかねて二人の子供をつれ実家に戻ったジョージー(シャーリーズ・セロン)は、父の職場である鉱山で働くことを決意します。しかし、当時は鉱山といえば男の職場。彼女を待ち受けていたのは、女性に職場を奪われたくないという理由からのこれでもかのセクハラや嫌がらせ。友人や子供たちも、その渦中に巻き込まれてゆきます。最後は、彼女が会社を訴えた法廷のシーンになるのですが、そこで次々と明らかになる彼女の過去。これ以上はネタばれになるので・・・。
私自身は、あまり社会正義を云々するつもりはないし、人に自慢するほどの正義感も持ち合わせていませんから、この映画をどうだ、それみたことか!という風には見ませんでしたし、そういう風にご紹介するつもりもありません。一人の人間の、生きてゆくための戦いと、彼女を突き動かし、また倒れそうになる彼女をしっかりと支える「親子の愛情」。そういったものだけに注目しても、十分感動できる映画でした。社会派映画とかって気負いこまずに、ヒューマンドラマとしてご覧ください。上空から見た殺伐とした鉱山の風景など、カメラワークもなかなか気に入ってます。
出演:シャーリーズ・セロン,フランシス・マクドーマンド,ショーン・ビーン,リチャード・ジェンキンス,ジェレミー・レナー,ミシェル・モナハン
監督:ニキ・カーロ 2005年
BOSS的には・・・★★★★☆