2007.06.14

COLUMN

同友会役員会と地球温暖化

昨日の夜は、同友会の6月度役員会がありました。討議すべき内容は山積でしたが、その中で私が興味を持ったのは8月例会企画。「二本!?マイ箸協会」の寺山さんの報告が計画されていると言うことでした。現在、私たちのほとんどが利用し、日々大量に消費している中国産の割り箸。地球温暖化の一因ともなっている問題へのひとつの取り組みです。

この問題に対し、自分の箸「マイ箸」を常に持ち歩いて、いたずらに消費しないということで、とてもすばらしい活動です。ですが、実は林業家の端くれである私は、国産間伐材を利用した割り箸の普及もして欲しいという思いがあります。実際、地元の知的障害者通所授産施設「セルプ箸蔵」で地元間伐材を利用した「樹恩割り箸」を作っており、これは「樹恩ネットワーク」を通じ、現在全国の大学食堂で利用されています。

中国産の割り箸と比べると約3倍の価格なのですが、効率化や価格の安さだけを追求した結果、地球がこんなに痛んでしまったことを考えたとき、地球を守るべきコストとして捉えることはできないでしょうか?

国産間伐材割り箸の利用は、逆説的に中国の森を守ることにつながると同時に、日本の森林を守る、あるいは大都会では忘れ去られてしまっている「森を守る林業の大切さ」を再認識することにもつながります。美しい言葉だけに酔って「里山を守れ!」とか声高に叫ぶのではなく、実態としてあるいは引き継がれるべき産業として、未来につなげてゆくことが今、大切にすべきことではないでしょうか?


森は、植林しある時期に間伐することによって森として正しく成長し、次の世代へと引き継がれてゆきます。「マイ箸」運動も「樹恩割り箸」も、私たちの子孫に美しいふるさと、美しい地球を伝えるための大切な活動だと思うのです。

JUNON NETWORK「樹恩割り箸 割り箸から環境を考える

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