2007.06.25
寝ずの番
上方落語の師匠の通夜で、「寝ずの番」をする人々の人情喜劇。原作は中島らも。伊丹十三監督の「お葬式」とはまた一味違ったお葬式映画です。次から次へと繰り出される爆笑エピソードに笑わせながらも、登場人物の織り成す人間模様にほんのり心が温まります。
物語は、100年に1人といわれた上方落語界の稀代の噺家である長門裕之演じる笑満亭橋鶴が、いよいよ臨終の時を迎えようとしているところから始まります。弟子たちが見守る中、一番弟子の橋次(笹野高史)が師匠に最期の願いを聞くと、師匠は一言、「そ○が見たい」。橋次からなんとか師匠の最後の願いを叶えろと言われた中井貴一演じる弟子の橋太は、早速家に戻って嫁の木村佳乃を説得にかかるのですが・・・。
えーっとえっちぃ話が満載です。ただ、イヤラシイのではなく艶っぽいといいましょうか?後半の堺正章演じる工場長が出てくる場面では、大人の艶歌の大歌合戦が繰り広げられます。最近流行の韓流映画に端を発した「泣ける純愛映画」と正反対の、刺激満載の「粋な映画」。そういう意味では、青少年にはつまらない映画かもしれません。しゃれのわかる大人の方に。
出演:中井貴一,木村佳乃,木下ほうか,田中章,土屋久美子,真由子
監督:マキノ雅彦(津川雅彦) 2006年
BOSS的には・・・★★★☆☆