2007.08.26
THE BIG LEBOWSKI 邦題:ビッグ・リボウスキ
たとえば以前ご紹介したドット・ジ・アイのように、この手の映画については監督云々、あるいはひねりとか隠れた何かを見つけては、「いい映画です」って言うのがとっても評論家っぽいのですが・・・
時は1990年初頭。折しも湾岸戦争のさなかです。60年代のヒッピー生活を30年近く経っても相変わらず続ける中年独身のデュードことジェフ・リボウスキは、ある晩二人のチンピラに襲われます。「女房の借金を返せ!」・・・独身ですし、全く身に覚えがない。よくよく調べてみると、同じ町に住む同姓の富豪ビッグ・リボウスキと間違えられたらしい。大事なカーペットに小便をかけられ、怒りのおさまらない彼は、その大富豪の邸宅に乗り込みますが、そこでその富豪の細君の誘拐事件に巻き込まれることになります。
ボーリング好きの仲間たちとの、誘拐事件をめぐるチンドン話。まあ、これはこれでいいのですが、やはりその物語に私自身が登場できず、かといって目をそむけるほどの話でもない。全体には、ユーモアっぽい作り、それもアメリカンジョークではなくどちらかといえばイギリスっぽいブラックユーモア的な作りなのですが、それとあまりにリアリティな小話の折り合いが、どうも私の中ではつかない。私はできればかかわりたくないので、どうか元気でお暮らしください!って感じ。ある意味無意味な時間を過ごすには、いい作品かもしれません。もちろん、映画評論家を目指す方は、鬼才コーエン兄弟の放つ奇妙な人間ドラマをご堪能ください。
監督:ジョエル・コーエン 1998年
出演:ジェフ・ブリッジス,ジョン・グッドマン,ジュリアン・ムーア,スティーヴ・ブシェミ,ピーター・ストーメア,サム・エリオット
BOSS的には・・・★☆☆☆☆